こんにちは。企画室の黒川です。
夏はまだまだ続きます。熱中症と紫外線の防止には常に気を配り、屋内で涼める場所に退避することを心がけましょう。いのちだいじに。

雷にもご注意あれ
さて、WESEEKは今年で設立20周年を迎えました。めでたい。
ITのベンチャー企業が設立から20年間サバイブできる確率は、わずか0.3%と言われています。我々WESEEKは、その0.3%に入ったということですね。実にめでたい。
そこで黒川は考えました。「20周年記念イベント、自分が企画しちゃおう!」題して、「WESEEK 20th Anniversary」
そして、企画発案から3ヶ月経った6/25(水)、ついにイベントは開催され、無事盛況したのであります。
……
あとがたり、したいなぁ…
ということで、企画発案からイベント当日まで、どんな経緯で計画が進んだり狂ったりしたのか、赤裸々に語りたいと思います。
新たなスタートを切るため
発端は3月の戦略企画室定例会議。インタビューブログでひいこら言っていた私は、議事録のメモ欄に目をつけました。
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6月 20周年 何かやりたい
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太田さん(企画室のえらい人)、WESEEKって6月に20周年を迎えるんですか?
そうだねぇ。せっかくならイベントとか企画したいよねぇ
どうやら現時点でイベントを企画してそうな気配が無かったので、私が企画の打ち立てに立候補してみました。
別の会社からお客さんを招いたりとか、そういう予定はありますか?
直近はそういう習慣があんまりなかったから、今からイベントを準備するなら社内向けがいい気がするねぇ
WESEEKの20周年をWESEEKの社員だけで祝うっていうイメージですね
私、小学生の頃、母校の20周年式典とかめちゃくちゃワクワクしてたくらいで、「キリの良い周年は盛大に祝おうぜ!」っていうタイプの人間なんです。自分が所属する組織が何十年と存続するって当たり前じゃないですから、余計熱意が湧いてきます。気持ちを入れ替え新たなスタートを切る意味でも、節目を祝うというのは絶好の機会です!
はりきっちゃうぞ~~
前途超多難
会議にする?デモストにする?
さて何から始めよう…まずは企画の内容から。社員とインターン生、みんなが集まって共有する時間で、何を行うか。一番大事な部分です。
立案当初は、「とても真剣な会議を開いてみよう」と考えたのを覚えています。「社員全員が出向いて、WESEEKの未来についてどんな理想を抱いているか共有してもらう」という内容の会議です。
会議中にそういった理想を実際に口に出すことで、その理想を実現させてみたい!という空気感を造り上げ、今後の業務によい影響が生まれることを期待していました。例えば、「10年後、WESEEKでどんなことを成し遂げてみたいですか?」「どんな案件を抱えてみたいですか?」などのお題がもってこいなワケです。
しかしながら、根本的な問題に直面しました。正直、未来のことを考えて仕事をするってすごくハードルが高いです。半年後・1年後すら想像しづらい中、いきなり10年後を見据えるというのは大変です。
私が就活の面接で同じことを問われる場面を想定したら、事前にちゃんと準備しても淀みなく言える自信はなかなか持てないので…それくらい難易度の高い議題を提示しようとしてしまったわけです。せっかくの20周年記念イベントでそれをやったら、気分が盛り下がってしまいます…
やっぱり少しでも楽しい企画にした方が、企画者も参加者もワクワクしますからね
とはいえ、最初に考えたこの案が全て白紙になったわけではありませんでした。イベントのムードを少しでも盛り上げるには、「軽いブレスト大会でスコアを競い合う」という方向性にシフトすれば、イベント参加への心理的ハードルも低くなって楽しさがUPするという結論にたどり着きました。
ブレストのテーマとして思い浮かんだのは、「5年後に社外からゲストをお呼びしたい」「誰を呼びたい?」「どんな業績があるとゲストが喰いついてくれるかな」など…(結果的にこの企画案をイベント当日にそのまま利用することにしました。)
そして、真剣にテーマに向き合うこと、大喜利チックに面白おかしく回答すること、どちらもOKとしました。「20周年記念イベント」という、過去と未来が交差する場で「未来を見据える」「目標を立てる」ことに価値があるのではないかと思ったのです。
こうして、発案当初のこだわりと遊び心をミックスしたブレスト企画を、20周年イベントの軸に定めることに成功しました。いや~よかったよかった🍵

当日使ったスライド
クイズもやろうぜ
ブレスト大会をするところまでは固まったところで、何か別の企画も追加したいとなりました。そこでクイズ大会を追加してみることにしました。
ただ、ありきたりなクイズでは面白くありません。そこで、20周年という節目にふさわしいクイズにするため2つの工夫を凝らしました。
■工夫①:WESEEKの過去にクローズアップする
ブレスト大会は未来志向の企画です。しかし20周年記念では、「WESEEKが20年存続した」という業績をみんなで実感することも大切だと考えました。
そこで、WESEEKの歴史やプロダクトに焦点を当てたクイズを出題することで、過去を振り返る役割を担わせることにしました。これにより、未来を見据えるブレスト大会とのバランスが取れると判断したのです。
■工夫②:社員のみなさんから問題を集める
私は企画立案時点でWESEEK在籍2ヶ月ちょいのペーペーです。そんな私がWESEEKの歴史を振り返るクイズを一人で作るのは恐れ多いし、何より限界があります。
そこで、「皆さんからクイズを募集します!」と社内Slackに投げてみました。これにより、作問者が固定されることで起きる問題傾向の偏りを解消できると考えたのです。

Slackにてごあんない
さらに、この仕組みには作問者へのメリットもあります。作問者の名前は伏せて出題すると予告したので、みんなが悩んでいる横で作問者は安全に得点するチャンスを得られます。
「クイズとブレスト大会の両方の得点が高い人は、特別景品を獲得できます!」と事前予告もしたので、景品が欲しい人ほど作問意欲が働くように設計しました。我ながらよくできたシステムだと思いましたね。

社内Wikiにてごあんない
公平なイベントにするために
クイズ大会では"WESEEKの過去"にクローズアップすると決めた以上、ベテラン社員が一方的に有利になるようなクイズ大会にならないよう心掛けました。
なぜなら、インターン生たちも今のWESEEKを形づくる社員の1人であり、彼らもフェアに楽しめる条件を設定することが、インターン生・ベテラン社員双方への誠意を示すことにつながるからです。
例えば、WESEEKの過去だけではなく現在に関する問題をチョイスしたり、ベテランしか知らないような問題はインターン生だけ配点を2倍にしたりすると、バランスが整うわけですね。
また、企画の得点上位者に景品を贈呈することしたわけですが、そのときに個人の頑張りとチームの頑張り、どちらも評価されたうえで得点をつけた方が、参加者も納得するのでは?と思いました。
そこで、「個人戦×団体戦」の構図を意識しました。すなわち、クイズ企画は個人戦、ブレスト企画は団体戦として、「個人点とチーム点の合計が高かった3名に景品をプレゼントする」というルールで得点計算することにしました。
直前までもつれこんだ得点調整は、当日見事に実を結んだのですが…それについては【当日編】にてお伝えします!
ロゴについて
ところで…この記事のサムネイル、ご覧になりましたか?中央下に「WESEEKっぽいけど見慣れないロゴ」があるのに気付いたでしょうか?
これは社内のデザイナーの方が生み出してくださった、WESEEK20周年限定ロゴです!こちらの誕生経緯も話しておきましょう。

WESEEKの会社ロゴと比較 ↑上が20thロゴ ↓下が会社ロゴ
最初はロゴの作成を想定していませんでした。企画の得点上位者に景品を渡したいと提案したとき、企画室から「20thロゴを作ってみては」と提案されたんですね。
私にはロゴ作成やデザインのノウハウがございませんので、WESEEKのデザイナーの方々にすぐさま依頼をしました。快く引き受けて下さったことには、感謝の言葉しかありません。
まっさらな状態から作り始めてだいたい1ヶ月くらいで、あのロゴが完成したのです。ご依頼して正解でした。デザイナーを代表してふみやさんからロゴの発案例や作成過程についてコメントを頂きました!
「10年単位の節目ということもあって、通常のロゴ発案よりも多くの時間をかけて案出し・調整を重ねました。その結果、元のWESEEKロゴを活かした、完成度の高いロゴを作ることができました。周囲にもスムーズに受け入れられたのでよかったです。」
「2005〜2025 の共通要素である『20』を目立たせる発想は、20周年というタイミングでしかできないアプローチなので、あるときから『これしかない!』と直感して推し進めました。」
「『2』、『05』、『25』はあえてロゴのガイド(角度)から外すことによって、全体で見たときに型にハマりすぎないようなバランス調整にこだわりました。」

制作過程も見せてくださいました
私はデザインの心得がないので、ロゴを提案されたときに果たして適切な応対ができるか非常に不安でした。しかし、「ロゴの角度を自然に仕上げるかあえてズラすかどっちがいいかな」といったように、いつも具体的な相談を持ちかけてくださったので、私も自信を持って意見を述べることができました。そうした誠実な思いが、周囲からスムーズに受け入れられるロゴの誕生につながったのだと思います。重ね重ね、デザイナーの方にはお礼を申し上げます。
なお、このロゴは企画スライドのみならず、イベントの景品にもプリントするなど随所に散りばめました。それについても【当日編】で語ります!
デザイナーのこだわりポイントはWESEEKのInstagramでもご紹介しているので、ぜひそちらもご覧ください!
前日譚のまとめ
ということで、以上がイベントまでのざっくりとした流れになります。この時期はイベント開催のために多くの時間を割いていたこともあり、終始高いモチベーションを維持して準備を進められました。
企画立案という正解のない難題に頭を悩ませる日々でしたが、会社の節目を自分が主体となって祝う責任感を負った以上、常に前進することを意識しました。悩みがあったら相談する、なるべく早く準備して時間に余裕を持たせる、その分柔軟な舵取りができるようにする…それでも当日ギリギリまで準備はもつれてしまいましたけれども。
また、ロゴの作成は私にとって予想外の産物でしたね。「確かにあったほうが面白いよな」くらいに思っていたのですが、いざロゴの完成品を目にすると、「作ると決めてよかった」と思えるくらい愛着が湧きました。ロゴの完成あたりから、私のモチベーションが一気に上がっていったのを覚えています。
次回は、「WESEEK 20th Anniversary 開催!【当日編】」です。お楽しみに!