みなさんこんにちは、大分は別府からリモートオフィスでSEROKUの開発に携わっている「たっちゃん」です。
この記事では、私「たっちゃん」が、WESEEKで実際に行っているリモートワークの現状と、それに至るまでの過程について、第1章に引き続きお話したいと思います。
前回のあらまし
- 私「たっちゃん」がWESEEKにリモート前提で入社
- ビデオチャットツールないと辛いね
- ビデオチャット環境の選定と構築
- ビデオチャット環境を改善し、リモートワークの基本構成としてはある程度完成
WESEEK的リモートワークの現状に至るまでの過程【前回に引き続き】
事件4: 「リモートロガーしないの?」
前回の事件3では、ビデオチャットソリューションの基本構成が完成し、それから数か月間は順調に仕事に励むことができていました。
WESEEKでは週に1回のペースで全プロジェクト間共有(兼、社員の意見交換会(+勉強会))の定例会を行っており、東京のメンバーで持ち回りにしていた定例のロガー(進行役兼議事録)こそやっていませんでしたが、僕も Hangouts を使ってリモートから参加しており、リモートの疎外感など感じることなく過ごしていました。
リモートからの定例の参加方法としては、
- 飯田橋(東京)オフィスの常時接続ビデオチャット用ノートPCを会議室に移動してもらう
- 会議室のプロジェクターに接続するマシンからも Hangouts の同室に参加 & 画面共有してもらう
このやり方で、同じ画面を見つつ会議室の様子も映像で見られるようにしています。(当時)
しかし、ある日の定例の意見交換会で事件は起きました。
たっちゃんは、定例のロガーやらないの? という意見が社内から飛び出してきたのです。
それまでは、僕はリモートだからロガーはいいのかな〜?と勝手に思っていたのですが、東京のメンバーは必ずしもそうは思っていなかったようです。
(「『リモートだから』は理由にならない。」という一緒にやってる感的には、リモートメンバーとしてはありがたいところなんですが、)
そして、その意見が挙がってきたことで新たな問題点が浮上してきました。
現状の環境では、ビデオチャットで映像を繋ぎつつロガーとして参加することができないことが判明したのです。
理由:
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Hangoutsで画面共有を行う場合、同時にカメラの映像を送ることができない(カメラの映像 or 画面のどちらかしかムリ)
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Hangouts は、1端末につき1つしか、ビデオチャットに参加できない
- Hangoutsでビデオチャットを繋いでいる別のタブやウィンドウ、または別のブラウザがある場合、参加を蹴られてしまう。
- たとえ映像ナシや音声ナシの画面共有だけであっても同様
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PC は、作業用の自前のマシンしかない
以上の理由により、リモートメンバーがビデオチャットしながら画面共有で会議の進行を務めるには、最低2つのPCが必要ということが判明しました。
ただ、幸いにもこの頃ちょうど私の作業用PC支給の話があったため、PCが提供された暁には理想のリモートロガー環境ができる見通しが立ちました。
事件5: 「リモートロガーやります!」
事件4で定例会のリモートロガー依頼があり、同時に問題が発覚しましたが、問題解決のめどが立ったため解決次第リモートロガーをやることになりました。
それから約2週間前後で、実際に会社から開発作業用のPCが提供されたため問題が解決したように思えましたが、もう一台の自前のPCの行き先と、画面をどうするべきかの考慮が漏れていたことに今更気づきます。。。
作業用PCは自前のPCと差し替えて作業デスクに設置し自前の(プライベート用となった)PCは基本としてリビングのTVにつなぐことになったので自前のPCの行き先は確保されましたが、定例のロガーをやる度にデスクトップ本体を持っていき、作業用ディスプレイ(当時2枚)の片方を繋ぎ変えて、、
なんてことを、それほど頻繁ではないにしても定例のロガーをやるたびにやらなきゃいけないのか、と考えるとかなり億劫になってしまいした。
そんな中他のメンバーから、VNCとかやってみたらどう?と言われたりもしたのですが、当時の私はVNCというものに疎く、使いこなせる自信がありません。
そこで登場したのが Chrome RemoteDesktop です!(またもや Google さん!)
実は結構前に使っていた時期はあったのですが、空白の期間を経て忘れ去られていました笑
Chrome RemoteDesktop は GoogleChrome がインストールされているPC(に限らず、PCの画面を操作することができる Android, iOS 向けのアプリもあります)間で、Googleのアカウントを使ってリモートデスクトップを実現できるという、GoogleChrome の便利拡張機能です。
※ただし、該当アカウントで双方のPCに GoogleChrome の RemoteDesktop 拡張機能がインストールされており、接続先端末の「リモートデスクトップを有効にする」設定が行われていなければなりません。
そして私は構築すべき環境を考えました。
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作業用マシンからは定常業務時と同様にビデオチャット接続
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作業用マシンから、自前PCへリモートデスクトップ
- 前提として、自前PC側は前もって起動しておく必要があります。
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リモートデスクトップで接続した自前PCから定例の議事録を表示 & ビデオチャット接続して画面共有
こうすることで、ビデオチャットを繋ぎつつ議事録を共有しながら編集することができるようになるはずです。
あとは、定例を待つのみ・・・。
そしていよいよ、実際にリモートでロガーを務める日がやってきました。
事件6: 「リモートロガーやりました!」
事件5で構成は決まり、実際にロガーを務める日がやってきました。
弊社メンバーは当時12人で、初の定例ロガー(進行役)となるとかなり緊張しましたが、いざ始まってみると先ほどまでの緊張はどこへやら、事件5で考えていた構成もうまくハマり、定例会の進行自体は思っていたよりもスムーズに流れました。
しかし実際にやってみると、やはり新たな問題点も見えてきます。
今回挙がった問題点:
- 口頭での会話で、複数人が同時に発言しているとかなり聞こえづらい。
- 部屋(会議室)の空気感までは、すべては拾いきれないので、口頭での会話が続くと若干だが付いていけないことがある。
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東京の本社オフィスからでないとアクセスできないページを閲覧する際は、進行役以外のメンバーが操作して画面共有してもらう必要がある。
- ロガー(進行役)の操作のみでは完結できない。
これらの問題により普段の定例会より時間は押してしまいましたが、東京メンバーの協力もあってなんとか定例ロガー(進行役)としての務めを果たすことができました。
事件7: 「自宅警備員というお仕事」
事件6までに、定例のリモートロガー実施に関する既存の問題は解決しましたが、同時期にビデオチャットとは無縁なところで、着実かつひそかに別の問題が進行していました。
家族と暮らす中で在宅の仕事をしていると、自身で区切りをつけているはずであってもどうしても仕事と家庭との区切りが曖昧になってきてしまうことが少なからずあると思います。
私自身も例外ではなくむしろ私の場合特にその気が強いことは自覚していたので普段から十分注意しているつもりでしたが、やはりスパっと区切るのは難しく作業の隙間時間に家事などに手を出してしまい
それが徐々にエスカレートしたことで、作業に追われた際に頼まれていた家事タスクを消化しきれないことが何度かありました。
仕事をしているのでどうしてもできないことはある。と説明するも「自宅に居るんだから」となかなか納得してもらうことができません。
その後何度か相談する機会を設けて話し合った結果「本来的に家事とは日常的・定常的に行うものであって、余裕があってやる or やらないが左右されるべきではない」という結論に至りました。
そしてこの事件を機に、歯車がズレはじれます。。。
さいごに
「リモートオフィスでも寂しくない!遠隔の仲間とつながる方法【第2章】」いかがでしたか?
今回は、ビデオチャット自体に関する問題の解決だけでなく、作業する環境による問題 = 家庭持ちエンジニアが自宅で作業することの難しさについても取り上げてみました。
次回以降、仕事と家庭の板挟みになった私が抱えた問題を、どうやって解決したのか?
本当は、第2章までで完結するつもりだったのですが、長引きそうなのでもうちょっとだけお付き合いいただければ幸いです。
本記事を最後までご覧いただき誠にありがとうございました。
引き続き、第3章の公開をお待ちください。