皆さまはじめまして!6月より戦略企画室にインターンとして参加しました、酒田と申します。よろしくお願いします!
よくインターネットの海に文字を書いて放流してはいますが、ちゃんとしたブログの執筆というのは初めてでございます。なんという大舞台だ。
さて、今回のブログでは入社後初めて立案・運営までを行ったイベントである頭脳の大会、マインドスポーツ大会について余すところなく語っていきます。
企画のテーマ
今、世の中を席巻しているすごいもの、ありますよね。そう、AIです。
ここ数年でAIはありえないほど進化を遂げています。皆さまも日々の業務やレポート書き、さらには人生相談など、AIをいろいろな場面で利用していると思います。
かくいう自分自身も、かなり利用しています
便利すぎやしませんか?
もちろん、WESEEK社内でもAIを活用しています。
AIの利活用事例は下のブログから読むことができますヨ。
ただ、AIが便利なあまりついついすべてを投げたくなりますよね。街中でも、AIによって作成されたとおぼしきポスターをよく見かけるようになりました。
そんな風にAIが日常に入り込んでくる中で、AIを活用する会社だからこそあえてAIに頼ることなく挑戦することはできないかと考えてイベントを企画してみました。
人生初のイベント企画
構想
とはいえ、そもそも会社という組織に属したことがない私。社内イベントというもの自体のイメージがありませんでした。パレードでもやるのかな、とか思ったり。
ただ手をこまねいているだけではいけないので、WESEEKのことを学びつつ、頭をフル回転。
アイデアを考える中で、WESEEKではボードゲーム文化がかなり根付いているということを知りました。
WESEEKのボードゲーム文化もブログで確認できます!こちらもチェケラ😎
AIは考えることや作ることを肩代わりしてくれても、代わりに楽しんではくれません。そこで、人間にしかできない「楽しむ」ことに焦点を当てた企画案を出したいと考えました。
戦略企画室社員の太田さんからもイベント企画の方向性についてのアドバイスなどをいただきつつ、ボードゲーム大会のイベント案を用意しました。
そして企画室の定例会議当日。企画書を引っ提げていざ鎌倉という気持ちで提案!
代表の武井さんからこのような指摘を受けました。
なんでこのイベントをやるのか、軸が定まっていない
ガーン😨
しかしそれもそのはずで、提出した企画案は、自分のやりたいことややったら良いだろうと思ったことをすべて詰め込んだ、ごった煮みたいなものだったからです。軸などあろうはずがございません。
しかし、同時にこんなアドバイスもいただきました。
自分の色を出しつつ、やりたいことを絞って、それに振り切ってしまうと良い
シンプルな一言でしたが、このアドバイスがイベント企画に大きな影響を与えたように感じています。実際、AIに対抗するという自分の色が出た企画を推し進めるきっかけにもなりました。
突然のひらめき
定例でいただいたフィードバックをもとにイベント案を修正していると、突如天啓が降りました。
みんなでワイワイ系のボードゲームも好きですが、サシ勝負がハチャメチャに好きな私。それにテーマを絞って、さらには多くの人が参加できるチーム戦に改良すれば、自分の色も出ておもろい企画になるのでは!?
参考となるイベントを調べていく中で出てきたのが後述のマインドスポーツの大会でした。これを実施したらおもろいんちゃうん!?と、思ったわけです。
そんなわけで、マインドスポーツ大会が爆誕することとなりました。
マインドスポーツ大会とは?
そもそもマインドスポーツとは何ぞ?という話。
マインドスポーツは平たく言えば、体を動かさずに頭を動かすスポーツです。スポーツの親戚に筋トレがいるとしたら、マインドスポーツは脳トレの親戚にあたるでしょうか。
こういう頭を使うゲーム、かなり好みです。
スポーツの大会としてオリンピックがあるように、マインドスポーツにもオリンピックのような大会があります(興味があれば、マインドスポーツオリンピアード(Mind Sports Olympiad)で調べてみてください!)。今回のイベントでは、それを参考に企画を行いました。

こういったボードゲームを競技とみなし、対戦するのがマインドスポーツ
競技を定める
さて、複数種目ある競技会を開くということは、どのような競技を採用するかを決めねばならないということです。困った。
ただ、競技を選ぶにあたっては2つの要素が大切であると考えていました。それは初心者でもわかりやすいこと、それでいてしっかりと頭を使う競技であることです。AIに頼らず自分の頭で勝負するというコンセプトなので、これは外せません。
単純だけど奥深い。そのバランスを追求するのにかなり苦慮しました。
選定にあたって、実際にいろいろプレイしたりもしました。アソビ大全は素晴らしいですよ👀
たくさんある種目を吟味し、最終的に以下の5競技を選定しました。
- オセロ: 盤上の石を挟んで裏返し、自分の色を増やすゲーム
- ナインメンズモリス: コマを3つ一列に並べると相手のコマを取れる、古代から現代まで遊ばれている陣取りゲーム
- 5五将棋: 5×5マスの小さな盤で遊ぶ、将棋のミニ版
- Quarto!: 形・色・高さ・中身の違う16個のコマを、相手に選んでもらって置いていく対戦ゲーム
- マスターマインド: 相手が決めた色の並びを、ヒントを頼りに推理して当てるゲーム

大会で使った道具たち。将棋はしっかりとした盤を用意しましたよ!
基本的には前述の基準に則った競技を選びましたが、将棋はつよつよプレイヤーがいるという風のうわさから入れてみました。
大会設計
大会をWESEEKの規模や参加者に合わせて開催するにあたっては、それに合わせた独自ルールを定める必要もありました。初心者も経験者も集めたいとなると、ゲームルールではなく、大会設計が壁になると考えたからです。
まずは、参加人数によって開催方式を切り替えられるよう設計しました。基本はチーム戦でゲームの勝敗によって得点が決まるようにし、チーム数や卓数を人数に応じて調整できるようにしました。これは大会をスムーズに進行させることと、初心者でも参加しやすくすることを重視した結果です。
さらに、独自にアドバイザー制度も採り入れました。これは、チーム内で試合ごとに立場を入れ替えながら、競技をプレイしている自分のチームメイトにアドバイスしたり、茶々を入れたりしてもいいという制度です。こうすることで、ルールをよく知らない人でも気軽に参加できるかな、とか思ったり。
併せて、後述の練習会を実施することで、設計面以外からも参加のハードルを下げようと試みました。これは普段ボードゲームを遊ばない人でも気軽に参加できるようにするとともに、競技のルールを確認するための場として用意したものです。
こういった工夫を重ねながら、イベントの設計を固めていきました。そしてついに、本格的に開催へと進むことになりました!
練習会
練習会の様子
大会に向け、8月中になんと6回(!)も練習会を開催しました。分散して開催することで、より多くの人にイベントの楽しさや目的を伝えられると思ったからです。
練習会は競技説明と実際に試遊するパートに分けて開催しました。
将棋研究会
練習会は基本1度の開催において2競技を実施する形をとっていたのですが、5五将棋を実施した会はすごかったですよ☗
どうやらWESEEKには将棋をたしなんでいる方が多いようで、意外と盛り上がりを見せていました。

かなり集中して対局している
中にはなんと新しい将棋のルールを考案する勢力が!武井さんと対局していたインターン生が盤の範囲を変えたり、コマを変えてみたり、面白いルールを見つけるために試行錯誤していました。
これは予想外でしたが、それだけこのイベントを楽しんでいただいていたという証左なのかもしれません。
ボドゲと味噌は古いものも良い
今回のイベントで採用した競技はどれもある程度歴史のあるものです。一番新しいものでも、Quarto!の発明で1991年!つまり、35年も前のボードゲームだそうで。
ただ、それだけ長く遊ばれているということは、それだけ魅力があるということ。実際、Quarto!ではアツい駆け引きが起こっていました。

Quarto!
自分の置くコマを相手が選ぶ、という単純ながら緻密に練られたルールの中で、いかに相手を出し抜くか。Quarto!では、それを考えるだけでも無限に楽しめてしまうでしょう。
興味を持った方は是非プレイしてみてください!
ちなみに私も一度プレイしましたが、対戦相手の罠に引っかかって負けてしまいました😿
練習会の振り返り
全体で延べ11名の方が参加してくださいました。
さらに、練習会当日やる競技は事前に告知していましたが、遊んだことがない競技でも気軽に参加してくださる方が多く、うれしかったです。実際に競技を試遊する中でも対戦者同士や進行役の私とたくさんコミュニケーションを取ることができ、どの会も和やかに開催することができました!
競技を通して、考え方の癖や楽しむ姿勢といった、普段の業務内では見えてこない参加者の人柄も垣間見ることができましたヨ。
練習会を行う中で、持ち時間があったほうが面白い等、プレイヤー目線のうれしいアドバイスをいただくこともできました。参加者目線からの意見をいただけるとは、なんという僥倖。
AIをはっ倒す!そんな大きな野望を持ち始める中で8月も終わりを迎え、大会の時期が近づいてきました……
マインドスポーツ本大会
開催にあたって
ついに9月3日(木)に大会を開催しました!
以下では大会の様子を詳しく見ていこうと思います。
イベント開催に際し、なんとピザをいただきました!おいしい話。どうやらWESEEKでは、社内通貨WSDを用いてピザをふるまってくれる大盤振舞な方が多いようで。いい文化ですこと。
WSDは感謝や貢献に応じて獲得でき、ピザなどの購入にも使えます。詳しくはWSDの歴史や仕組みを紹介した記事をご覧ください。
今回は太田さんと福島さんにピザをふるまっていただきました。ありがとうございます!
ピザが行き渡ったところで、イベントスタートです。今回は計8名の方に参加していただきました。そのため、2人4チームに分かれてもらい、実際に競技に進んでいただきました。
競技の様子
本大会のみ参加という方もちらほらいたのですが、結構事前にルールを学習してきている方が多く、うれしい限りでした。スムーズな進行にご協力ありがとうございます。
まずは2チームずつでオセロを行い、その後、各チームが割り当てられた残りの競技をプレイしていく形で進行しました。

当日のマッチスケジュール
オセロ
ラウンド1のオセロでは、チーム1とチーム2、チーム3とチーム4に分かれて戦っていただきました!
参加者全員に一番なじみのある競技ということもあって、かなり白熱していました🔥
アドバイザー制度のおかげか、終始和気あいあいとした雰囲気で進行できました。チームメイト同士で茶々を入れ合う場面もちらほら。
どちらの試合も接戦でしたが、それぞれチーム1の押木さん、チーム3の佐藤さんが勝利しました。
ナインメンズモリス・Quarto!
オセロが終わると、次はチーム1と3がナインメンズモリスで、チーム2と4がQuarto!で対戦しました。
ナインメンズモリスは競技全体が2フェーズに分けられるため、先を見通したプレイが求められます。ただ、さすがはボードゲーム文化のあるWESEEKの面々。慣れないボードゲームでも難なくプレイが進み、チーム1が勝利をつかみました。

モリスに向き合う太田さん
もう一方のQuarto!では、なんと武井さんにプレイ経験があったようで、早い段階で試合が決着を迎えました。勝利したのは武井さんを擁するチーム4。あまりに早い決着に、対戦後は二人で想定していた手を一つひとつ確認し合う一幕もありました。
ラウンド2終了時点でチーム1が2勝!有利を確保しました。そして、運命のラウンド3へ……
5五将棋・マスターマインド
最終ラウンド3では、チーム1と4が5五将棋を、チーム2と3がマスターマインドをプレイ。熱も最高潮に達してきました。
マスターマインドは出題チームと回答チームを交互に入れ替えて行いました。
一番最初に回答者となったチーム2の為我井さんが、なんと3手で正解!その後も互いにいいプレイが続いていきました。
互いが互いの考えを慎重に読み解いていった結果、気づけば両チームとも同じ手数で正解にたどり着くという、見事な引き分けに終わりました。
5五将棋では、チーム1の蛸井さん、チーム4の武井さんが激突!どちらも将棋をたしなむとのことで、激しい戦いになりそう。といっても、将棋は比較的サイレントな競技ですが。
どうやら武井さんはこの日のために中村太地八段の動画を観て戦型を研究してきたらしいです。それが効いたのか、序盤から中盤にかけては武井さんが優位を確保し、そのまま逃げ切る形になりました。
一方の蛸井さんも負けじとしがみつきます。これには武井さんも苦戦しますが……
最終的に蛸井さんが投了し、攻勢をかけていたチーム4の武井さんが勝利を収めました。
全試合を終えた結果、なんとチーム1とチーム4がどちらも2勝!勝敗を決するため、急遽延長戦を行うことになりました。
白熱の延長戦
延長戦では両チームともにプレイしていないマスターマインドでぶつかることに。このゲームは少ない手数で相手の用意した色の列を当てるゲームです。
先攻はチーム4。チーム1が出題した色の並びに対して慎重に推理を進め、着実に情報を集めていきました。そして5手目、正解を導き出しました。
続くチーム1は、序盤の1、2ターン目から運を味方につけ、強力なヒントを入手します。そのヒントをもとに抜群の推理力で素早く推理し、そして4手目に差し掛かります。結果は……
見事正解!チーム4の5手よりも少ない手数で、見事勝利しました!

出題中のチーム1

ちょっと苦戦中
両チームのターンが終了し、全体の集計と結果発表に移りました。
気になる勝者は……
チーム1でした!!!!!㊗㊗㊗㊗㊗
優勝した押木さん・蛸井さんのお二人には、大会外でも頭脳を鍛えられるようにという願いを込めて、ルービックキューブを贈呈させていただきました!

優勝したチーム1のお二人
大会が終わり、優勝したチーム1の方からはこのような感想をいただきました!
初めて名前を聞くボードゲームもいくつかありましたが、どれも楽しく遊べました。
運要素の低いちゃんと頭を使うようなボードゲームは僕の好みでもあり、今回集まったメンバーはみんな強かったので、熱い戦いができてとても楽しかったです。
延長戦まで進み、ギリギリで勝って優勝できたのは本当に良かったです。
MVP
さらに!個人的に輝いていたプレイヤーをMVPとして指名し、表彰を行いました。
今回MVPに輝いたのはチーム3の佐藤さんです!おめでとうございます🏅

MVPに輝いた佐藤さん
MVPの佐藤さんからも感想をいただいています!
WESEEKでは大人数でボードゲームをやる機会は多いのですが、マインドスポーツは1対1での対局なので緊張感があり、新鮮に感じました。
ルールがシンプルなので、自分が対局していないときも観戦して楽しめたのがよかったです!
振り返り
完走した感想ですが、やりきりました!
進行が想定通りいかなかったり、予想外のことが起こったりしましたが、個人的にはいい感じにイベントを完遂できました。
マインドスポーツを通して交流をちょっとでも深められたら、それだけでも万々歳でしょう。
戦略企画室の面々には企画段階から実際に大会を開催するまで、多くの場面で支えていただきました。自分一人では完成しえなかったと思うので、かなりありがたい話。同じ企画室インターン生の黒川君から
この大会は多分ウケるよ
という風な励ましの言葉を何度かいただいたのも、イベントをやりきる上で助けになりました。
大会後アンケートでは「AIに挑戦する」というコンセプトに対する好感の声もいただきました。
実際、AIでは代替できない楽しさの部分を伝えられたのではないかな、と思います。AIが選手だったら頂いたピザも食べられていないでしょうし。
まとめ
今回は、企画から実施までを一貫して行ったマインドスポーツ大会について語ってみました!
終わった今では何でもできる気がします!まあそれほどとは言わずとも、適度にやる気を持ち続けていきたいですね。
コンセプトについても、ある程度沿えたんじゃないかな~と思っています。振り返りと被りますが、盤上での戦いも、それ以外での交流もすべて含め、「楽しむ」ことでAIに対抗できたでしょう。
自分の色を出しつつ、それでいてどう参加してくれた方々を楽しませるか。それを考慮しながらイベントを実施するのは、またとない大きな成長の機会だと感じます。これからもこういった企画をバンバン出していけたら最高でしょう!そういった気持ちです。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
AIがさらなる発展と普及を見せる中で、この記事を読んだ方がマインドスポーツに興味を持ってくれるとうれしいな(マインドスポーツの回し者)。