こんにちは!企画室インターンの塚田です。
新年度になってから一ヶ月が経ちましたが、WESEEKでは、商品開発プロジェクト「WESEEK雑貨店」の第二弾が大詰めとなっています。
Contents
波乱万丈の第二弾
このプロジェクトは、WESEEKの社員・インターン生やWESEEKにゆかりのあるメンバーがチームを組んで、エンジニア向けのオリジナルグッズを作成・販売していこう!という企画です。
どれだけエンジニアの心に刺さるグッズを制作できるか、各チームが売上と社内投票の総合ポイントで競い合います。
関連記事:第二弾の詳細なルールの解説記事
第一弾は2つのチームによる対決でしたが、よりパワーアップした第二弾では、企画室の太田さんと私・塚田が率いる2チームに加え、第三勢力として新たなチームが参戦したのです…
その名も、超匠価格!!
太田さんのチーム名が「匠」、私のチーム名が「情熱価格」なので、他の2つのチーム名をもじった大変挑発的なネーミングです。
それもそのはず、
- エンジニアの「これ好き」を求めてやまないWESEEKの代表・武井さん
- ずっとWESEEK雑貨店に参加したかったコスモレナ社のデザイナー・押木さん
- 販売のスペシャリスト、マーケティング推進室・田中さん
とそうそうたるメンバーで構成されているため、ポテンシャルには絶対の自信を持っていたのです。
そんな超匠価格が作った商品は、こちらの2つ。
「Destroyal girl's tumbler ― 魔女のサーモタンブラー」と「Keyboard freak's sticker」!
今回は、超匠価格の恐るべし実力と、商品を制作した背景についてお伝えしていきます。
商品制作の過程
連合軍結成!
超匠価格の登場を受けて、危機感を覚えた匠チームと情熱価格チーム。「彼らに勝つべく、ここは一旦手を組もう」ということで、2チームで連合軍を結成することに!
ここは一旦…
手を組みましょう!
さすがの超匠価格も、2つのチームの合計ポイントには勝てないはずです。
加えて、連合軍が戦略企画室から構成されている利を活かし、連合軍が勝利した場合は商品購入者にWSDと限定盤WESEEKクリアファイルをプレゼントすると発表、WESEEKメンバーを味方につける作戦に出ました。
しかしこれには超匠価格も対抗、彼らが勝利した場合は、超匠価格の商品購入者に押木さん特製クリアファイルを配ることを表明し、戦線は更に拡大してしまいました…。
「束になろうが我々が負けるはずはない」と強気な超匠価格の面々。正直私は虚勢を張っているのだろうと思って甘く見ていましたが、あの頃はまだ彼らの実力を知らなかったのです…
超匠価格の脅威
超匠価格の登場に気を引き締めつつも、しばらく自分のチームの商品開発に必死になっていた連合軍。時はあっという間にたち、無事商品を発売することができました。
(商品紹介記事については
異変に気づいたのは、「商品も完成したし、あとはいかに商品の魅力を伝えるかだ!」と考えていた矢先のことです。
WESEEKでは二週間に一度、チームの良かったことや改善点を振り返るKPTという場を設けていますが、その”良かったこと”を振りかえる場面で、
第三勢力を支援するメンバーが増加傾向。今間、佐藤、堤、宮沢など…まだまだ募集中です
なんと、超匠価格の勢力規模が拡大している(※自称)らしい?!
WESEEK雑貨店で勝利を掴むには、売上はもちろん、社内投票でポイントを稼ぐことも大事です。すでに4人もWSメンバーが味方につけられているのは、非常にまずい…。
また、商品を販売しているサイト・SUZURIで売上を確認すると、どうやら超匠価格の商品が一番売れていると判明!
気づいたら、連合軍は非常にピンチな状況に追い込まれていたのでした…。
匠チームと情熱価格も素敵な商品を作っているのに、なぜ超匠価格はこんなに強いのか。その秘訣を探るべく、今回私は悪の組織・超匠価格の入団希望者を装って、潜入調査を行いました!
超匠価格に潜入調査
超匠価格のリーダー・武井さんにアポイントを取り、自己紹介をしたらいよいよ入団面接の開始です。
それでは、まずうちを志望している理由を教えてください。
ー(ガチの面接だ…)やはり、超匠価格の皆さんが作った商品に魅力を感じたからです。私もこんな商品を作りたい!と思って、入団を決意しました。
確かにうちはとても良い商品を作っていますが(ドヤ)、入団すれば誰でも作れると思っているなら考えが甘いんじゃないかな。
最強のメンバーが集まっているからこそ、できた商品ですよね(ドヤ)。
参戦の背景
ーな、なるほど…そんな皆さんは、なぜ今回チームを結成して、WESEEK雑貨店に参加されたんですか?
第一弾を見ていて楽しそうだなと感じて、押木くんと雑談してたのが始まりかなあ。何より「自分ならこういうネタにしたなあ」とか、端から見ていてもいろんな妄想が広がる楽しそうな企画だった。でも企画室メンバーがリーダーとしてチームを組むこの企画に、最初から代表の自分もチーム作って参戦ってちょっと場違いに感じて…それなら、後から第三勢力として悪者として登場すれば良いんじゃないかと思って。プロレス的な要素というか。
僕も武井さんと同じ想いを抱いていたので、声をかけてもらった時には喜んで参加を決めました。
メンバーはその2人だけでフットワーク軽くやるのもいいかとは話し合ってたんだけど、できることなら更に上積みがほしいと思って。3人目の人選としては多様性と意外性、何より悪者としてインパクトを与えたいと思って選んだのがこの人、マーケティング推進室のボス・田中さんです。
WESEEKで働き始めたばかりの頃に突然呼び出されたので、何かやらかしたかなとヒヤヒヤしましたね。話を聞いたら面白そうだし、何より代表のお声がけですので、全力でやらせていただこうと。
苦労したこと
ーー制作の過程で苦労したことはありましたか?
個人的にはアイデア出しの段階が難しかったかな。実際ブレストすると、非エンジニアの押木くん&田中さんとエンジニアの武井で二対一になりやすかったよね?
まあ正直、武井さんが出してくるネタが面白いのかどうか判断できないので、「本当にエンジニアの世論なのか?」と思ってしまう部分はありました。
他のチームはエンジニアが2人いるから、その2人の反応でエンジニアあるあるなんだって納得できたり、逆に「これは通じないよ」みたいなストップをかけたり、アイデアに対する説得力が増すブレストができてたと思うんだよね。でもうちのチームは、「この閃きは良いぞ!」ってなっても賛同者がいないっていうもどかしさがあったかな。もちろんネタがわからない押木くん、田中さんも不安な部分はあったと思う。
最終的には「信じないと何も進まない」と思って、無理やり制作意欲に火をつけたのはありましたね。
製作過程
ー実はそんな苦労もあったんですね。ただ結果的には、WESEEKエンジニアからの商品への評判がすごく良いみたいですが、どのようにしてアイデアを出していったんですか?
まず商品の種類については、最初は他の2チームと被らないようにするか、逆に敢えて被らせるかで迷った。例えば匠チームと同じハンカチ、情熱価格と同じステッカーで勝負して完封するのも悪くないなあと。
ー(なんて不敵な…)
でも案を練っていったら、だんだんステッカーとタンブラーが相応しいか、って感じになったね。
ーデザインから考えたんですか?
どちらも「どんなエンジニアネタか」から入ったのは変わらないけど、タンブラーのコンセプトは「刺さるネタをかっこいいデザインで」。プリントもしっかりしてそうだったから布系の商品より押木くんのデザインが最も映えると思ったし、サーモタンブラーって普通に便利だから商品自体の魅力も最初から高いと思った。ステッカーに関しては、田中さんの販売戦略のアイデアを適用できるネタ・商品っていう切り口で考えたね。
買い方にバリエーションが出る商品にしたかったですね。単一の商品を「買って終わり」じゃなくて、「一人が複数個買ってみんなに配る」とか「複数人が一緒に同じものを購入する」みたいな動きが生まれたりするといいなと思ったんですよね。客単価が上がるもよし、スプレッドするもよしと。そう考えた時に、ステッカーが適しているのではと。
制作した商品について
ステッカー
ー確かに、今期間限定でステッカーのセット販売がされていますよね!あれってメカニカルキーボードのスイッチの種類がコンセプトだと思うんですけど、赤軸・青軸・茶軸なんて分解しないとわからないものを商品にするって、すごくマニアックというか…
まあ多少ニッチだとは思うけど(笑) キーボードにこだわりのあるエンジニアは多いはずなので。
そもそもあれは、エンジニア界隈の派閥に注目したアイデア。例えばコードを書く時に、タブを使う人とスペースを使う人がいるんだけど、その対立を煽るとか。いわゆる「宗教戦争」を面白おかしく描きたかった。それで何かしら自分は○○派であるというアイデンティティーを主張できるグッズってことでステッカーに行き着いたと。
ただ、当初案のタブ vs スペースみたいな概念がベースなものってなかなかデザインにするのが難しくて…最終的には、物理的に存在する「キーボードの軸」で行こう!という感じで決めました。
押木くんにとっては、自分には理解不能かつ見たこともないエイリアン(伝聞)を、どう親しみやすい人間の形にしていくか?みたいな作業だったよね(笑)
そうですね。もちろん、テーマが軸に決まってからも、これだという具体的な表現が自分の中に降りてくるまで大変でした。
タンブラー
ーその点、タンブラーは押木さんのかっこいいデザインを活かす方向で進んだのなら、比較的スムーズにいきましたか?
いや、そんなことはないですね。こちらもエンジニアネタの選定には時間がかかって、コンセプトとしては「一見なんのことかわからないけど、エンジニアには通じてニヤニヤできる」というようなネタで話し合ってたんですが、確定までにはやはり時間がかかりました。
そうだね。最終的には「絶対実行しちゃいけないコマンド群」っていう、実行したらパソコンとかサーバーがぶっ壊れたり、データが全消失しちゃうようなコードを複数載せるのが面白そうってことになったんだけど。
ーあの意味不明な文字の羅列はそんな恐ろしい代物だったんですね…!可愛い魔女と猫のイラストからは想像がつかなかったです。
そうそう。モチーフは魔女の女の子で、イライラして物騒な滅びの呪文を振りまいてるんだけど、猫は「ごはんどこー?」みたいな呑気なことを言ってるのもこの商品のチャームポイントだったりする。
ちなみにタンブラーにはたくさんのコードが書かれているけど、一番有名な「rm-rf/*」以外はWESEEKの他の社員にも協力してもらって決めたんだよ。今間・貝沢・大谷津に相談したら、瞬く間にいろんなコードが集まってね。
ーええ!いつの間にか仲間が増えていたのにはそういうわけが…
「自分たちが作る側として協力すれば、商品を買ってくれるだろう」というのは狙ってたかな。エンジニアが面白いと思うネタかどうかもそこの反応である程度確信を持てるし。
勝利戦略
ーなるほど…こうして裏話を聴くと、エンジニアの方々に刺さる理由がわかりました。ただ今って「良いものを作るだけでは売れない」時代だと思うんですけど、ステッカーのセット販売以外にも売り方を工夫されているんですか?
実は、もっといろんな販売方法を検討していたんです。もはや企画のルールを無視して、Suzuri以外の販売チャネルでも売ろう!だとか…ただそれはさすがに、武井さんに止められましたけど(笑)
販売方法にはどうしても限界があるので、社内票を取りに行こうと考えました。
あとは押木くんが商品ブラッシュアップに手間取ってなかなか完成・販売まで漕ぎ着けられなかった時期があったんだけど、それを逆手にとって、ボツ案や過去バージョンのスクリーンショットを毎日メイキングとしてslackに投下したり。タンブラーのボツ案はその中で思いの外反応が良かったので、最終的に購入者特典のクリアファイルのデザインになったっていう副産物もあったね。
不思議のダンジョン系のゲーム全般元になった Rogue とか NetHack っていうゲームがあるらしいんですが(武井さんによると)、世界観としてはそれのCUI表現を借りてきていて、クリアファイルの表面はそのゲームオーバーシーンと滅びの呪文を融合させたもの、裏面にはステッカーのEnterキーを書き起こして、「1回のEnterの打鍵が墓場に直結する」というような、表裏でストーリー性を持たせました。エンターキーを斜めから見たアングルでアスキーアート風に描くのは苦労しましたよ…
今思うこと
ーお話を聞いていると、武井さんのアイデア・押木さんのデザイン・田中さんの販売戦略が、上手く相互作用することで、社内評価の高さに繋がっているんだなと感じました。
結成時点でそこまではいけると思ってたけどね…個人的にはもう少しこだわり抜きたかった。普通、商品開発をする時は、もっとたくさんのボツ案がでるよね。タンブラーの魔女も、5, 6 個の原案から選んだりさ。でも今回はそのバリエも多くなくて、ほぼ最初に出てきたデザインで採用になったので、もうちょっと見たかったなとは思ってる。ただ制作をデザイナーの押木くんに頼りっきりになってたのはその通りなんでね。彼の大変そうな様子を見ていると、「自分の頭の中にはこういう魔女がある。まだ足りないから、それも書いてよ!」って喧嘩するまではできなかった。これが仕事だったら要求してたけど、あくまで片手間でやってる企画だったからね。
出す方も大変だったんですよ。複数のデザイン案を出すと、それだけFBも貰うので、どんどんタスクが増えるんですよね。叩き台時点でクオリティ高めのものを1, 2個に絞って作って「この中で決めたい」という思いが出ちゃいました。
まあ結果的には魔女のタンブラーすごくかわいいって評価多いし、その幻の案がなくてもいいものが作れたっていう手応えはもちろんあるよ。いいもの作ってくれたと思う。
ー企画の性質上、限られた時間で商品開発をするのである程度妥協する部分もありますよね。うちのチームも、期限ギリギリまで何度も話し合いをして…
ん??
「うちのチーム」?
ーあっ…
そういえば、どこかで見たことのある顔だな。もしや…
ーうわ、つい口を滑らせてしまった…そう、情熱価格の塚田です!
最後の最後にバレてしまいましたが、強さの秘訣は全て聞かせてもらいました!!今日聞いたことを仲間に共有して、最後まで戦い抜きます!
捕まえろ!
まてーー!
ーしかし残されたこの男は余裕である
やはりスパイでしたか。まあ、全然構わないですよ。どちらにしろ勝つのはうちなので。次回のリベンジに期待しています。
潜入調査を終えて
勝敗の決着がつく前から、自分たちのチームが勝つ前提という圧倒的な余裕…。思わずそそくさと退散してしまいました。
話を聞いた素直な感想は、「超匠価格、すごいな」ということです。商品の魅力を高めて、それをどう伝えるかまで、終始考え抜いているのだなと勉強になりました。
ですが匠チーム・情熱価格品も良い商品を作っていますし、超匠価格の盗める部分は盗んで、評価期間の最後まで戦いたいと思います!
もちろん、評価期間が終わっても商品は販売し続けますので、興味のある方はぜひご購入ください!
販売サイト:SUZURIのホームページ
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