15年ぶり(!)WESEEKでクイズゲーム開発中

こんにちは、WESEEK 戦略企画室の太田です。
気づけば2023年度も終わりに差し掛かっております。春の足音よ早く聞こえてこ〜いという感じですが、みなさんいかがお過ごしでしょうか?

普段は我々戦略企画室が主導して行っているイベント・施策について紹介することが多いこのWESEEKブログですが、今回は少し趣向を変えてお届けします。


2023年1月からWESEEKでは、インディーゲームを開発する社内ゲームブランド「LabyLab(ラビラボ)」を立ち上げ、「みんなでクイズ ラビィとふしぎな惑星(ラビホシ)」というクイズゲームを開発しています!
戦略企画室の業務と並行して、私太田も開発メンバーの一員としてゲーム開発に参加してきました。

実は過去にもWESEEK内でゲーム開発を行っていたことはあったのですが、昨年LabyLabが始動するまでおよそ10年ほど、社内のゲーム開発の風潮は下火になっていたのです。
そんな中、数年ぶりにゲーム開発・パブリッシュに再チャレンジすることになった経緯、そして現在開発中のゲームの魅力を紹介しつつ、企画室も協力して昨年開催された社内でのプレイ会、社外でのイベント出展の様子などをお届けしていきます!

WESEEKとゲーム開発の歴史

15年前・・・

現在はGROWI/GROWI.cloudをはじめ、ソフトウェアとそれに付随するサービスを開発しているWESEEKですが、遡ること15年前には自社企画・開発のクイズゲーム「クイズ ふるふるご〜すと」を運営していたことがありました。

ふるふるご〜すと

ふるふるご〜すと

好きなキャラクターのアバターを選んで、ブラウザで最大16人対戦ができるクイズゲームです。
クイズはもちろんですが、マッチング待機部屋でのしりとりも人気だったとか?
(Adobe Flash/Flex で開発されていたそうですが、そもそもFlashという言葉がもう通じない人も多そうですね)

ふるふるご〜すとについて、当時を知るエンジニアの近藤さんと武井さんにお話を伺ってみました。

そもそも、どうしてWESEEKでクイズゲームを開発しよう!という流れになったんでしょう?

俺とか当時いたメンバーがほぼ毎日のようにQMA(クイズマジックアカデミー)というゲームをやりにゲーセンに行ってて、これネットでできたら儲かるやろ!みたいな思いつきがきっかけかな。

お金使ってクイズをプレイして、全国対戦やって負けたら悔しくてまたお金使うわけだから、これはきっとネットでもマネタイズできるはずだというそこは安易な考えがあったなあ。

ふむーなるほど。ちょうどクイズ好きが集まっていたタイミングだったのですね。

今でこそ無料で対戦できるオンラインクイズゲームは当たり前になっちゃいましたけど、そう思うと今もオンラインサービスが続いているQMAってすごいな。

ふるふるご〜すとのサービス自体は2011年くらいまで続けていて、その後米 × 米(ライース・ライース)というソシャゲを自社で企画・開発していた時期もあったんだけど、それがサ終してからはしばらくゲーム開発は止まってた。

その後、縁あってゲームの受託開発をするようになって今に至ってます。

令和にゲーム再始動

そして時は流れて2020年の3月。
ゲームの開発は受託開発という形で続けられてはいたものの、WESEEKが企画するオリジナルゲームはもう10年以上生まれていない状況が続いていました。

そんな中、偶然「ゲーム制作に興味がある」「ゲーム開発の経験がある」というメンバーがWESEEKに集まったことで、業務時間外に活動する部活動としてゲーム開発をスタートさせることに!

まずはふるふるご〜すとのリバイバル企画として、オンラインで多人数対戦ができるスマホ対応のクイズゲームの開発、そしてただクイズが遊べるだけのゲームにするのではなく「世界観やストーリーも楽しむことができる独自のクイズゲームを作ろう!」とスタートを切りました。

ふるふるご〜すと制作に関わっていたメンバーの「どんな時代でもクイズには普遍的な面白さがある」という思いや、過去作での開発経験を活かせる土台もあるということで、自社開発再開後最初のタイトルのテーマとしてあえてクイズゲームというジャンルを選んでいます。

業務後や土日の時間、そして関係者が参加した合宿なども利用してゲームのコンセプトを少しづつ固めていき、遂に2023年の1月に事業化(業務時間内での開発開始)に至ったのでした。

みんなでクイズ ラビィとふしぎな惑星

ゲーム紹介

そんな経緯を辿りまして現在絶賛開発中なのが、冒頭にもご紹介しました「みんなでクイズ ラビィとふしぎな惑星(ラビホシ)」です!

最大8人で一緒に遊べる勝ち残り形式のクイズゲームで、4択・マルバツ・早押しなど様々なクイズを楽しむことができます。
マルチプラットフォーム(iOS/Android/Steam/ブラウザ)とクロスプレイに対応予定なので、スマホからでもパソコンからでも好きな端末で遊ぶことができます!

4択クイズのイメージ

4択クイズのイメージ

ラビィとふしぎな惑星で冒険

ラビィとふしぎな惑星で冒険

プレイヤーの相棒となるキャラクター「ラビィ」と一緒にクイズを解きながら、「クイズのカケラ」というアイテムを回収・解析することで、ふしぎな惑星の謎を紐解いていくというストーリーになっています。

本作が記念すべき第一作目のゲームとなるということで、ゲームブランド「LabyLab」はこのラビィから名前をいただきました。

LabyLabのロゴにもラビィが!

LabyLabのロゴにもラビィが!

社内テストプレイ会

さて、ラビホシは今年の春頃リリースに向けて現在開発真っ最中なのですが、正式にゲームをリリースする前に開発チーム以外の方にゲームを遊んでいただきフィードバックをいただく、いわゆる「試遊」の機会を何回か設けています。

最初にLabyLab外部への試遊お披露目となったのは、昨年の11月に開催された社内テストプレイ会でした!
ちなみに、このテストプレイ会は我々戦略企画室とLabyLabチームが共同で企画・準備を進めたものになります。

ラビィグッズのお披露目も!

プレイ会の前には、数日後の社外向けイベントで初販売・発展示されるラビィのアクリルキーホルダーと、会場に展示される実物大ラビィのお披露目会もありました!

いろんな色のラビィのアクリルキーホルダーたち

いろんな色のラビィのアクリルキーホルダーたち

ベストショット

ベストショット

特に2枚目の写真に映る実物大ラビィは、工作が得意なメンバーや美大出身者などの手によってなんと手作りされたという珠玉の一品です。すごすぎる。

実物大ラビィの制作秘話についてはLabyLabの方のメディアで発信予定とのことですので、公開されましたらぜひそちらも合わせてご覧ください!

ちなみに等身大ラビィは普段はオフィスの前で我々を出迎えてくれています。かわいい。

サンタさんになったラビィ

サンタさんになったラビィ

プレイ会ならでは

ただクイズを遊ぶだけではなく、せっかくならばWESEEKならではのクイズ大会にしたい!と考えた企画室は、LabyLabチームとも相談していくつか普通の試遊とは異なる要素を追加しました。

まずは、業務に関わるものやWESEEKの歴史にまつわるクイズを社内から募集し、通常の問題と合わせて出題をすることに。
企画室メンバーからは、今までのブログ執筆や広報活動にまつわるクイズなど、企画室以外にはちょっと(ちょっとどころかかなり)難しいクイズを出題させていただきました😁

問題の他にもプレイ環境にも一工夫。
通常ラビホシは、プレイヤー1人1人が独立して対戦し順位を決めるタイプのクイズなのですが、今回のプレイ会では全員が同じ会場にいるという特性も活かして、チーム対抗戦での開催をしてみました。

ゲーム内の換算とは少しシステムが異なりますが、各回ごとのそれぞれのチームの順位からポイントを算出し、最終的に一番多くポイントを獲得したチームが優勝となります。

こちらはチームYAMAHAと明治

こちらはチームYAMAHAと明治

結果は・・・

WESEEKオリジナル問題が少なく何回も同じ問題が出題されるというハプニングもあったものの、ゲームのプレイが止まってしまうような大きなバグはなく、無事にテストプレイ会は終了。

優勝したのは、WESEEK代表の武井さんと企画室インターン菊田さんの「最強菊田ガパオ」コンビ!
WESEEKにまつわるクイズも出題されただけあって、さすが代表強し。
お二人にはそれぞれお好きなラビィのアクリルキーホルダーがプレゼントされました!武井さんはおばけラビィ、菊田さんは黒猫ラビィです。

最強菊田ガパオペア

最強菊田ガパオコンビ

そしてクイズの成績だけではなく、社内から募集したWESEEKオリジナル問題の作問数についても表彰を行いました。
今回はいちばん多くのクイズを作ってくださったデザイナーのふみやさんに、ラビィのアクリルキーホルダーがプレゼントされました!

ふみやさんは赤ラビィ

ふみやさんは赤ラビィ


ここまでご紹介してきた社内テストプレイ会は、開発メンバー以外が関わっているとはいえ、あくまでもWESEEK社内に閉じたお披露目会でした。

リリースに向けて、社外にもラビホシのことを知っていただけるようにと様々な展示会への出展も進めています。
ここからは11月からこれまでにラビホシが出展した、2つのイベントの様子を簡単にご紹介します!

デジゲー博(2023年11月)

まずは社内プレイ会の直後に秋葉原で開催された「デジゲー博2023」です。

デジゲー博のブースの写真

デジゲー博のブースの写真

秋葉原駅前の秋葉原UDXで開催されたこちらのイベント。初出展ということもあって直前にプレスリリースを打ち、綿密に準備をして臨んだつもりだったのですが…。
クイズゲームについては多くの方から感想をいただけたものの、それ以外の世界観の部分について試遊だけではうまく伝えることができず、来場者の強い興味を惹くことはできなかったなという反省が残りました。

せっかく作った等身大ラビィも、地面に置いてしまったことで思ったよりも目立たず…😢 学びの多いイベントとなりました。

東京ゲームダンジョン4(2024年1月)

東京ゲームダンジョン4でのブース設営

東京ゲームダンジョン4でのブース設営

そして先日、ラビホシ2回目の出展イベントとして浜松町で開催された「東京ゲームダンジョン4」に参加してきました!

ゲームダンジョンは私自身過去に一般参加したことがあるイベントだったので、出展側として参加できて感慨深かったです。

デジゲー博とは異なり、こちらは土日の2日間開催。
前回の反省を生かし、より世界観を感じることができるチュートリアルの追加、ラビィを目線の高さに配置、試遊中の画面をモニターで放映する…。など工夫を重ねました。

入り口に近い場所に配置していただいたこともあってか、以前よりも多くの方に試遊をしていただき、よい反応をいただくことができたと思います!

また、デジゲー博でも東京ゲームダンジョンでも、他の団体が出展しているゲームを試遊したり説明を聞くことで、今後のプロモーションや次回作へのヒントを得ることができました。
どちらもインディーゲーム(少人数チームでの開発ゲーム)が中心のイベントだからか、デジタルゲームだけではなくリアルイベントでしか遊ぶことができないようなゲームも出展されており、純粋に楽しむことができました。

斜め前のブースで出展されていた「チョークの叛乱」 めっちゃ面白かったです

ゲムダン4の斜め前のブースで出展されていた「チョークの叛乱」 めっちゃ面白かったです

今後の動きに期待!

今回は最近WESEEK内でも熱いゲーム事業、LabyLabとラビホシについてご紹介しました。

2024年春頃のリリースに向けて動いてはいるものの、イベントで外部の方にプレイしていただいて初めてわかる問題点や、メンバー内のゲームへの価値観の違いなど、まだまだ課題は多いな〜と思っています。
他のクイズゲームとラビホシの違いは何なのか?このゲームが最終的に目指すべき方向性はどこなのか?何度も話し合いを重ねて準備を進めています。

LabyLabのメンバーにはこれまでWESEEKや他社でゲーム開発に携わっていた方が多いのですが、私は全くの未経験で、業務の中でその経験や覚悟の差を思い知らされることが非常に多いです。
ゲームに対する目線の違い、情報のキャッチアップ感度、ゲームの面白さを追求する姿勢など、私はまだまだ「ゲームを楽しむユーザー」の立場から抜け出せていないなあと痛感する場面が何度もありました。

世の中にあるゲームやコンテンツというものは、たくさんのエンジニアやクリエイターの情熱が詰まって初めて成り立っているのだな、と作る側になって改めて凄さを感じています。
ラビラボがより多くのユーザーの方に知っていただけるように、そして楽しんでいただけるゲームになるように、リリースに向けてとことんこだわり続けていきたいと思います!

ちなみに、次回は3/30(土)に大阪で開催される「ゲームパビリオン.jp」というイベントに出展します!
運搬の都合上実物大ラビィは東京でお留守番かもしれませんが、ゲームの面白さと、ゲーム内で動き回るラビィの可愛さを西日本にも広めていければなと思います。

今後はLabyLabのメディアやSNSでもラビホシに関する情報を発信していきますので、そちらもぜひチェックしてみてください!