こんにちは、WESEEK 戦略企画室の太田です。
もうすぐ2022年もおしまいですね。鍋が美味しい季節となりました。最近は鍋の素に頼らずに自分で美味しい味のつゆを追求するのにハマっています。
…突然ですが、皆さんWSD(WESEEK DOLLER)についてご存知でしょうか?
WSDとは、実際に質量を持った硬貨や紙幣ではなく、仮想通貨として運用を行っているWESEEKの社内通貨です!
過去にこのブログでも何度か特集したことがあるので、聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれません。
2020年の冬から運用が開始されたWSDですが、最初はなかなか社内に根付かず、社内通貨として流通しているとはとても言えない状況が続いていました。
そこで2021年の10月から、利用促進を目的としたWSDのリスタート施策が始動!
その施策のスタートからも気づけば1年以上が経過したということで、今回のブログではWSDリスタート施策の効果について振り返りつつ、今後の課題などもご紹介していければと思います。
Contents
【おさらい】リスタート施策ってどんなことしたの?
まずは、WSDの利用促進を促すためにどのような施策が行われたのかについて振り返ってみたいと思います。
WSDは「WESEEKのためになる行動をした時に付与される」という思想の元運営されています。(例えば、勉強会の主催や社内イベントへの参加など)
そして、獲得したWSDは技術本やWESEEKのオリジナルグッズなどに交換することができます。
リスタート前は、この獲得・利用の両面に問題がありました。
施策の内容は、施策開始直後に書かれた社内通貨WSD、リスタート!というブログでも特集しているので、今回は概要のみ紹介していきます。
獲得面の問題・解決策
WSDリスタートに向けて実施した社内へのヒアリングの中で多く聞かれたのが「WSDの獲得のハードルが高すぎる」という意見でした。
当時はWSDを獲得できる機会自体も少なかったので、WSDを獲得しようとする人がなかなか増えないことが問題となっていました。
そこで、もっと気軽にWSDを獲得できる機会を増やすことに!
- サンクスWSD
- 社員・インターン生に感謝のメッセージを添えて3WSDを贈ることができる制度(月に3人まで)
- 発案者のインターン生鈴木さんが書いたWESEEK DOLLORの解説記事でも紹介されています
- 全員が参加する振り返り(KPT)や、新しいインターン生のウェルカムランチなど、気軽に参加できるイベントでも獲得機会が生まれるようになりました
利用面の問題
利用面に関する社内の意見で多かったのが、「WSDを使って何ができるのかがわからない」「WSDを貯めるメリットがわからない」という声でした。
そこで、みんながもっとWSDを利用したくなるように魅力的な利用方法を増やそう!という施策も同時にスタートしました。
- WSDで交換できる商品の追加
- 技術本・WESEEKオリジナルグッズに加え、食品や電化製品も交換できるように!
- 交換できる商品のラインナップも固定化せず、季節によって商品を入れ替えて楽しんでいただけるようになりました
- 年度末WSDジャンボ
- 今年度中に商品と交換したWSDの数だけ抽選券が獲得でき、豪華景品が当たるというイベント
- 3月に開催されたイベント当日の様子はWSDDAY開催!年度末ジャンボの行方やいかに!?でご紹介しています
リスタート後のWSD
ここからは、リスタート施策が本格的に始動した2022年10月から1年間のWSD発行数・利用数などを分析しつつ、施策の効果がどれだけあったのか、そしてWSDが社内にもたらしたものについてご紹介できればと思っています。
企画室のインターン生安川さんにも協力していただき、一緒に分析を行いました。
WSDがどれだけ発行されたのか
まずは、この1年間でどれだけWSDが発行されたのかを見ていきたいと思います。
発行件数は月毎平均278WSD、1年間では合計3344WSDでした!
2021年10月以前の発行数は全てあわせても120WSD程度だったので、この1年でかなり増えていることがわかります。
サンクスWSD(TWSD)
WSDの発行理由の中で一番多かったのは、上のグラフの中で赤く表示されているサンクスWSD(TWSD)でした。
サンクスWSDだけで月毎平均171WSD、年間2052WSDも発行されていたんです。(全WSDのうち約60%がサンクスWSD由来のもの)
1回あたり3WSDと感謝のメッセージを相手に送付するという制度なので、1年間ではなんと684回感謝の気持ちがやりとりされたことになります!!!
実際のメッセージ
ちなみに、今までで一番サンクスWSDの発行が多かったのは、今年の6月(258WSD)でした。
1ヶ月前に新しいインターン生の入社が相次いだこともあり、新しいインターン生から先輩インターン生・社員への感謝が綴られたメッセージが多かったようです。
- 2人がいつも圧倒的モチベと成長スピードで先を走ってくれてるので、すごくいい刺激になってます!
- いつも質問や相談にのってくださりありがとうございます! 大変助かっています
- 個人的な相談にも乗ってくれたり、自分の状況を見て知らなかったことを教えてくれてホント助かりました!お礼しかないです!
また、この月は、1年間マーケティング推進室のインターン生として活躍してくださっていた両角さんが海外の大学に戻られるタイミングということで、両角さんに宛てて様々なプロジェクトのメンバーからメッセージとサンクスWSDが送られていました。
- インターンお疲れさま!今までありがとう!これからも何か機会があればよろしくお願いします
- 約3ヶ月間短い間でしたがたくさんお世話になりました!!!何も分からなかった私に丁寧にいろんなことを教えてくれて本当にありがとうございました、さきさんいなくなってしまうのは悲しいですけど頑張ります!
- マーケティング発足、発展、雰囲気作りに貢献してくださって本当に助かりました。別のところに行った際にも持ち前の雰囲気を発揮してくださることを願っています。
両角さんの卒業直前に、マーケティング推進室での活動についてインタビューしたブログもあります😭こちらもぜひ!
【特集】WESEEKマーケティング推進室の歩み
サンクスWSDのランキング
今年の3月に開催された年度末WSDジャンボの際には、3月までにサンクスWSDを受け取った回数上位3名を発表して、1位の田村さんにはプレゼントが贈呈されました!
今年度末のランキングはどうなるのかも楽しみです。
イベント参加
サンクスWSDの他にも、WSD発行数が一番多かった5月はイベント参加による獲得がかなりの割合を占めています。
こちらは、社内で開催された運動会Sports Dayへの参加賞・優勝チームへの賞金として発行されたものです。
当日の成績だけではなく、チームごとの1ヶ月間の歩数を競った「チーム対抗!高田馬場から別府まで歩こうの会」という競技への参加でもWSDが獲得出来ました。
そいうえば、歩こうの会の個人優勝者(松尾芭賞)としてWSDを獲得したのも田村さんでした…!
今、田村さんは一体どれだけWSDを持っていらっしゃるのか気になりますね🤔
WSDがどれだけ利用されたのか
続いて、この1年間でどれだけWSDが利用されたのか(交換されたのか)を見ていきたいと思います。
利用件数は月毎平均121WSD、1年間では合計1207WSDでした!1年で獲得されたWSDのうち、約36%が何かしらの商品と交換されたという計算になります。
2021年10月以前はなんと利用件数が0だったので、商品との交換が発生しているだけでも大きな進歩です。
利用したWSDの数だけ抽選券が獲得できる年度末WSDジャンボの直前には、なんとびっくり560WSDが利用されていました。
その他の月は少なめではありますが、毎月誰かがWSDを利用しているという状況になっています。
会社で読める書籍
WSDの交換商品の中で一番利用されたWSDが多かったのは、上のグラフの中で青く表示されている会社で読める書籍(技術書only)でした。
会社の本棚に置かれる技術書をリクエストでき、最初に読める権利を獲得できるという商品なのですが、1年間では24冊の本がリクエストされたようです。
本をリクエストした人が知りたい情報を手に手に入れられるだけではなく、その本を他の人も読むことで会社全体の技術力向上に繋がっていく、一石二鳥的な商品です!
本の巻末には本を交換した人の名前と日付が書かれているので、どんな人が交換した本なのかがパッとわかります。本が会社にある限り、交換した人の名前がずっと残り続けることになるのです!
令和の世にあるのかわからないのですが、学校の図書室の本の貸し出しカードで何年も前の在校生の名前を見る時みたいなワクワク感を個人的には感じました。
この中だと、正確には技術書ではないのかもしれないのですが、社員の佐藤さんが交換されたピアリング戦記 ― 日本のインターネットを繋ぐ技術者たちという本が面白いと聞いたので気になっています。
ボードゲーム
技術書の次に利用WSDが多かったのはボードゲームリクエストでした!
こちらは、会社のボードゲーム棚に置かれるボドゲをリクエストできるというものです。
WESEEKにはSlackに#board-gameというチャンネルが存在するほどボドゲ好きが多いのですが、この商品によってボドゲのラインナップが8つ増えました。
こちらも先ほどの技術書と同じく、箱の裏にボドゲを交換した人の名前と日付が刻まれるので、後世に名前が残り続けることになります。
遊ぶ度に自分が交換したことをアピールできますし、自分の功績みたいなものがずっと残るってなんか嬉しいですよね。
最近は、ドミニオンというボードゲームの拡張パックを社員の蛸井くんが交換していました。
拡張パックが届いて数日後、ドミニオンの熱狂的なファン…ドミニオンだいすきクラブのみなさんが楽しく遊んでいる姿が微笑ましかったです。
選ぶのも楽しい交換商品
その他にも、交換できる商品を少しづつ変えていくことで、WSDでの商品交換を楽しんでいただけるように工夫しました!
季節ごとに暑さ・寒さ対策グッズが登場したり、「地域特産物」というカテゴリーの商品では、WESEEKメンバーに出身地のおすすめ特産物を教えていただき、数ヶ月ごとに1つの地域をピックアップしてWSDでゲットできるようにしました。
- 沖縄県
- ゴーヤチップス
- 北海道
- 大分県
- 湯布院プリンどら
などなど…
- 湯布院プリンどら
このストロベリーチョコ初めて食べたのですが、すごくおいしかったです!
1年を振り返っての課題
この1年間のWSDのデータを通して、いくつか今後解決するべき課題も浮き彫りになりました。
WSDの所持数の差
まず1つ目は、人によってWSDの所持数に大きな差があるということです。
週5勤務でWSDをゲットするチャンスが多い社員ほど所持数が多くなるのは自然なのかもしれませんが、一番WSD保持している人と保持数が少ない人ではなんと100WSD近い差があったのです。
ここの差を埋めるためにも、インターン生限定でWSDが獲得できる仕組みや、イベントごとに付与されるWSDの額を調整するなど、新しい施策が今後必要かもなと思いました。
サンクスWSD送付者の固定化
所持数の差が生まれる原因の一つとして、サンクスWSDを贈る人・贈る相手が固定化しているのではないか?という意見も企画室内ではありました。
確かに、感謝を伝えたい相手というのはどうしても同じプロジェクトや一緒に仕事をしている人になりがちです。
個人単位のデータを見てみると、複数のプロジェクトに参加している人ほどより多くのサンクスWSDを獲得しているという傾向も見られました。
よりいろんな人の間でサンクスWSDのやり取りが行われるように、ルールの改訂が必要なのではないかなと思います。
まとめ
WSDリスタート施策が開始してからの1年を振り返ると、WSDの発行・利用数共にかなり増えてきたことがわかりました!
施策の効果が目に見えて現れているというのはとても嬉しいですね。
社内での流通が増えたことで認知度も増して、より社内通貨っぽくなってきたのではないかなと思います。
ただ、まだまだ改善できるポイントも多いなあと改めて実感しました。
継続的に施策の見直しを続けていくことで、より使いやすい・使いたいと思える社内通貨にしていきたいです。
WSDについては今後も定期的にブログでご紹介していくと思いますので、さらなる進化にご期待ください!
また他の【WSD】関連についてご覧になりたい方は、
からご覧ください。