こんにちは。WESEEK代表の武井です。
早いものでもう5月…
もう半年くらいブログ書いてないし、このネタは書かなきゃなあってのもできたら書くか~
と思ってたら、えっ?前回ブログ書いたのもう1年近く前ですって…!?
執筆ありがとうございます。首を長くして待ちすぎてキリンになりました。
ということで、今回は「WESEEKハンドブック」についてです。
Contents
WESEEKハンドブックとは
WESEEKハンドブックと銘打ったこちらのサイトでは、社内でこれまで適当&口伝だった新入社員向けの情報や、その他社員向けの文書のうち公開可能なものをとりまとめて掲載しています。社外の人が読んでも特に意味のないページもあるといえばあるのですが、ざっと眺めてもらうことで WESEEK 文化の一端を知ることができるのではないかと考えています。
WESEEKハンドブック編纂の初まり
そもそもの発端は2021年春に公開された「ゆめみオープン・ハンドブック」でした。ゆめみ社が大切にしている概念が載っているページもあれば、福利厚生の利用方法など日常でちらっと確認できると便利なページもあり、正に社員にとって必要な「知」が集まっている場所になっていると感じました。
WESEEKを顧みてやはり情報の明文化は正義だと再確認させられると共に、随所に表れる「徹底的な透明性」の思想は弊社の文化からみても強く共鳴するものがあり、これはうちでも作りたいなあ、作らなきゃなとなったのがきっかけです。あれだけの分量の文書をオープンにできているというのは本当にすごくすごいことで(語彙力)、リスペクトの対象です。
2022年度、メンバー個々人のがんばりとケミストリーが合ったことで大きな飛躍を遂げ、嬉しい誤算ですが気がついたらつよつよな組織になっていた戦略企画室。WESEEKハンドブックはその企画室のパワーを利用して、空き時間に草稿を起こしたり、社員に査読してもらって実態との乖離がないかをチェックしたりしながら少しずつ進め、2023年始めに社内展開を開始、そしてこの度一般公開することになりました。
WESEEKハンドブックの思想
WESEEK版は本家と比べてページ数もまだまだ少なく、2023年5月時点で19ページしかないですが、その分かなり内容を練り込んだ内容を公開しています。
たとえば 「/新入社員研修/プロダクトオーナー論」 というページがあります。こちらは2022年までWESEEKでなんとなーく暗黙的に存在を認められてきた文化・概念を改めて明文化したものです。また、先ほど触れたように社員の査読やフィードバックを経て推敲しています。こういった文化のアウトプットを増やしていきたい。
プロダクトオーナー論という題材
なぜこの題材が大切なのか、これを載せることにしたのかは、WESEEK社内での手痛い経験が関係しています。端的に言えば、このプロダクトオーナー論に関わる思想のギャップにより、WESEEKを離れてしまった(少なくとも複数の離職原因のうちの一つとなった)メンバーが出てきてしまったからです。
もちろんこのギャップの話は当時も本人としていましたが、もしやれたらよかったと思うことがあるとすれば、この内容をソラで話すのではなく、文書としてまとまっている状態で共有して、そこをスタート地点に望ましい文化について腰を据えて彼と議論したかった(例え最終的に分かり合えないという未来は変えられなかったとしても)。
創業18年も経っているのにそういう最低限の環境すら整えられていなかったということが、たぶんこの先も僕の中で拭えない、悔恨の思いです。
社員ひとりひとりの思念を感じられる場所を目指して
ギャップの検出ミスによるミスマッチはゼロにはなりません。また、検出に成功しても修正できず離職することもあると思います。
ただ、今後WESEEKに入りたいと思ってくれる人との認識のズレは可能な限り減らしたいし、もちろん今居るメンバーにも現時点の文化について理解を得たい。そして合わなければ擦り合わせをして、個人の認識 or 会社の文化をアップデートして強固な組織を作りたい。その過程で得られた合意のことを僕は「文化的教訓」だと捉えていますが、そういったものを風化させず明文化しきちんと社内・社外どちらにも伝えられるようにする、WESEEKハンドブックをその一助となるアイテム・場所にしたいと考えています。
2023年時点でWESEEK社員は20名を越えました。年末には24名ほどになっているでしょう。
多様な価値観を許容する現代で、増えてゆく社員ひとりひとりに完全にフィットする会社組織・組織文化・制度を創ることはとても難しいことだとわかっているけれど、僕はそこにこだわって会社を設計し拡張したい。そのために必要な努力を怠けずやっていかないとなと思います。
「神は細部に宿る」
は、2022年からWESEEKに力を貸してくれている田中さんから教えてもらった言葉ですが、良い言葉ですよね。自分のアウトプットの質を考える時に、度々頭をよぎります。
今回作ったWESEEKハンドブックの場合はどうか。たぶんその理想像は、先に書いた努力の先にある。擦り合わせの努力の先に、単なる上意下達の「代表の理念」しか感じられない味気ない文書ではなく、社員ひとりひとりの思念が細部に宿る文書になってくれるんじゃないかなと思います。
(おまけ) 今後
最後に運用面の話を少し。
実はWESEEKは創業時の2005年からwikiを活用しており、その当時からナレッジが蓄積された社内Wikiはかなり発達していて5800ページほどあります。(古いアーカイブされたプロジェクトページを除き、アクティブなカテゴリのみで) その中には「入社したときのスタートアップマニュアル」などもあり、それはそれで社外の方も見られるようにしたいのは山々なんだけど、かといって既存ページのうちどれは社外に出しても大丈夫なのか内容を精査するのは流石に適わず、、
そのため、一旦は2022年から新たに編纂を始めたコンテンツだけになっています。ただ入れ物はできたので、これから徐々に移していったり、何かしら二重管理を避ける工夫をしながら「ハンドブック」と言えるくらい分厚くできたらいいなと思っています。
(おまけ 2) プラットフォームについて
ゆめみオープン・ハンドブックはNotionで作られていましたが、やはりナレッジベースのGROWIを作っている会社ということでここはGROWIを使うことにしました。
こうしてNotionと比べてみると、やっぱりヘッダー画像とかアイコンとかで綺麗さ、コミカルさなどのぱっと見の印象を大きく左右するなあと改めて感じたので、今後はWESEEKハンドブックを一つの実験場として、GROWI本体のオープンWiki向けの見栄えも今後磨いていきたいです。
WESEEKの文化的活動について、是非今後も注目していただけたらと思います。
今月のありがとうセルフィー
「今月の」っていうかもう「今年の」くらいの頻度になってしまってますが。。
今回は4月からWESEEKのデザイナーとして参画しその奇天烈なキャラで大いに周りをざわつかせている押木くんです!
エンジニアが幅を利かせるWESEEKにフルタイムの専属デザイナーが入ること自体、5年…いや10年に1度レベルのレアイベント。ボードゲーム、テーブルゲーム好きな彼は今月一緒にやった脱出ゲームでも超高難易度の課題をみんながうんうん言いながら悩んでいるところひらめき一閃で解決してしまうという鋭い切れ味の持ち主でもあります。
元々パートナー企業で働いており数年一緒に仕事をしていただけあってジョイン初日から仕事でも即戦力として活躍してくれています。「これはイケてない」と思ったものは忖度無しに全て口に出してくれるところが頼もしくもあり、会社の環境作りの面でもとてもありがたいです。
これからもよろしくね。
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