こんにちは!戦略企画室インターンの塚田です。
3月も後半に入り、卒業式の季節ですね。私もつい最近大学を卒業し、4月からは新社会人です。
大学生活が終わるのを寂しく感じる一方で、新生活を楽しみにしてもいるので、なんだかこの頃はソワソワしながら日々を過ごしています。
さて、今回のブログは「戦略企画室インターンの新たな挑戦【前編】」の続きとなっています。
前回は、私・塚田がGROWI.cloudの海外展開施策に参加することになった経緯についてまとめましたが、今回は、実際に私が取り組んだことや、施策を通して学んだことについてお伝えします。
Contents
GROWI.cloudの海外展開施策とは?
GROWI.cloudとは、オープンソースソフトウェア(OSS)の様々な社内・社外のナレッジ情報を共有できるwikiツール・『GROWI』を、クラウド上でもご利用いただけるようにしたSaaSサービスです。
そんなGROWI.cloudが、ついに海外でもサービスを展開することが決定!先日の2月8日には、第1カ国目となるフィリピンでのリリースを迎えました。
私は、この施策において、「企画室側面支援」として、エンジニアやマーケティングの方々のサポートから、ディレクター的な業務まで担当させていただきました。
なぜ私が施策に携わることになったのかについては、冒頭でも触れました、こちらのブログをご覧ください!
プロジェクト始動!
海外展開施策を進める上で、まず初めに行ったのは、リリース日の決定です。早速、リリースまでの計画のたたき台を私が作成することに。
私は今までGROWI.cloudに携わったことがなかったので、まずは社内の関係者の皆さんにヒアリングして、リリースまでに必須のタスクや、その工数などの情報をまとめる作業から始めました。
また、ヒアリングするうちに、社内のリソースだけでは対応が難しい部分があるとわかったので、外部の企業に作業を委託したり、「そもそもターゲットの国によって必要なタスクが変わるかも」という可能性を考えて、ターゲット国を選定するなど、始動直後から目まぐるしい日々が続きました。
大変ではありましたが、エンジニアさんと関わる機会が一気に増えて、プロジェクトにおけるタスクの進め方など、新しい学びが多かった期間でした!
企画室インターンの私にできること
こうしてなんとかリリース日が決定してからは、例えばリリースをする上でブロックとなるような作業を先に済ませておくなど、「いかにリリース日を守るか」ということを重視してタスクを進めるようになりました。しかし、そんな様子を見た武井さんから、
まだ細かい作業に入るのは早いよ。先に、「この施策を盛り上げるために、リリース日までにもっとできることがないか」を考えるべきじゃない?
というご指摘が…。この時点で私は、プロジェクトの進捗管理に囚われすぎてしまっていて、それ以外にも私ができる役割に目を向けることができていなかったのです。
これをきっかけに、「もっとGROWI.cloudがフィリピンで認知されるためには」という、マーケティングやセールスに関連する施策を考えるようになりました。
また、技術者視点の意見や、第三者の新たな発想を貰うために、プロジェクト外の社員さんにもアイデアをいただいて、試行錯誤を重ねました。
GROWI.cloudのプロジェクトメンバーだけでなく、会社全体で施策に向かっているように感じて、とても心強かったです。
こうして新たに複数の施策が決定し、それまで決まっていたマーケティング関連の施策に加えて、
Facebook広告の企画や、現地の企業の方々とのコネクション形成に取り組むことになりました。
とはいえ、広告の企画自体が未経験の私が、会社としてもノウハウのないフィリピン向けの訴求を考えるのは、想像以上に大変で…。
広告企画の基礎はもちろん、フィリピンのIT業界の事情や国民性なども調査して、実際にアジアで配信されている広告にヒントをもらう…など、私なりにできることを片っ端から行いました。
また、同じ企画室で、GROWI.cloudのデザイナー業務も担当している宗像さんも、情報集めや英語での訴求文作成に協力してくださりました。今まで企画室の業務を一緒にやってきた仲間と、今度はGROWI.cloudで同じ施策に取り組むのは新鮮に感じましたが、とても頼もしかったです!
日本向けの広告バナーの作成は経験がありましたが、海外向けかつFacebook広告の作成は経験がなかったので、私も一から情報収集を始めました。
知り合いの経験があるデザイナーさんに相談し、国によってうける広告の色味やキャッチコピーの考え方が違く、特に今回ターゲットであるフィリピンなどの東南アジアは強めの原色で暖色が好まれるということを学びました。なので、Facebook広告のデザインは、暖色をメインして作成することに。
色味以外でもその国に合わせて文言やイラストを考え、試行錯誤しながら作成しました。未知な領域で大変ではありましたが、自分にとっても新しい挑戦で、貴重な経験をさせていただけたのが嬉しかったです。
また、同じ企画室の塚田さんとも切磋琢磨し合いながらクリエイティブなことができたのが何よりも嬉しかったです!
そして、現地でビジネスを行っている企業の方々に、フィリピンでのマーケティング手法をご教示頂いたり、代理店営業としてGROWI.cloudを販売していただくためのやり取りも、私が担当しました。
これについては、後ほど詳しくお伝えします!
怒涛のリリース前
このように、各施策で苦労したことがたくさんあったのですが、海外展開のプロジェクトを通して特に記憶に残っているのは、リリース前の忙しさです。
当時は、様々なトラブルによって、リリース前の動作確認の開始が後ろ倒しになったために、過去のプロジェクトと比較してもなかなかハードなスケジュールとなっていました。
また、初めての海外向けのサービスリリースということもあって、動作確認を進めていくうちに、想定よりも多くの修正が発生したり、問題が発覚して仕様の変更が余儀なくされるなど、リリース日が近づくにつれてタスク量が膨大になっている状況でした。
こうした開発側のハードさを見兼ねて、企画室としてチームメンバーをサポートする立場としては、「皆さんに無理させてしまうくらいなら、リリース日を遅らせた方がいいのかな」と、悩んでいたのですが…
今回のリリース日は絶対に守るべきです。最初から期限を遅らせることを考えるのではなく、期限を守るために何ができるかを皆で考えましょう
マーケティング推進室の田中さんから、チームを鼓舞する一言が。
メンバーの田中さんが先頭を切って試行錯誤してくださる姿を見て、「私も、他のメンバーの負担をできるだけ減らすために、何ができるか考えよう」と気を取り直したのでした。
そこからは、田中さんと私でより積極的に仕事を巻き取ったり、タスクの優先度と消化の期限を決めて、こまめに進捗確認のミーティングを開くなど、思いつく限りの工夫を行いました。
もちろん、エンジニアの皆さんも、いつも以上に頑張ってスピードを上げてくださり、最終的にはチーム全体で合宿しているかのような雰囲気で、リリースに向かって団結することができました。
私は海外展開にほとんど携わっていなかったのですが、施策に関わるみなさんがリリース直前には夜遅くまで頑張っている姿を見て、私も頑張らなきゃなと思いました。
こうして、皆さんの頑張りのおかげで、無事予定していた日程でリリースを終えることができました!あの時の達成感と、ホッと安堵した気持ちは忘れられません。
チームとして、今回のリリースは確かな成功体験だと認識していたのですが、
他のプロジェクトの方々からも、これだけの規模のリリースで、期日を守って進められたことに対して「GROWI.cloudチームとして、一皮向けたね」という声をいただきました。
GROWI.cloudを広めるために
しかし、あくまでリリースはゴールではなく、むしろこれからがスタートです。これから、いかにフィリピンで認知を広げ、顧客を獲得していくかが重要になります。
ただ、フィリピンでのマーケティングは、会社としても全くノウハウがない状態…
そこで、先ほども触れましたが、フィリピンのマーケティングに関する情報を集めたり、現地でGROWI.cloudを販売していただく代理店を探すため、なんとフィリピンに出張することが決定したのでした!
初めての海外出張
今回の出張では、プレスリリースでお世話になった企業様や、フィリピンへのサービス展開を支援していただいている弁護士の方に、現地の企業の方々とお話する機会を作っていただきました。
三泊四日という短い期間ではありましたが、一日にいくつもの企業の方々とお会いして、とても貴重なお話を伺うことができました。
お会いした皆さんは、それぞれ異なる分野を得意とされている方々だったので、毎回のミーティングで新たな情報を得ることができて、大変勉強になりました。
お仕事の情報収集という点ではもちろん、濃密な時間を過ごすことができたのですが、個人的に、学生の身で海外に出張に行かせてもらえたことは、とても刺激的な経験でした。
短時間で何人もの経営者の方々とお話したり、英語で現地の方と会話する機会が多かったり…ずっと緊張が解けなかったです(笑)
また、フィリピンには3年前にもボランティアでいったことがあったのですが、その時とは違ってビジネスの視点から国を見つめることができて、その意味でも新鮮で学びに溢れた四日間でした。
間違いなく、今後一生の財産になる経験だったなあと思っています。
今感じること
プロジェクトはまだ続きますが、私の企画室側面支援はここで終了となります。私が関わったのは数ヶ月と短い間でしたが、本当にたくさんのことを学んで、成長できた期間でした。
アジャイル開発の考え方に触れて、サービスをリリースするまでの流れを体験できたことはもちろん、関わる人が一気に増えたことで、仕事を進める上でのコミュニケーション面でも非常に勉強になりました。社外の方とも連絡を取る機会が多かったので、WESEEK側の窓口として対応する責任も知りました。
また、ディレクター的な業務もやらせていただいていたので、ディレクターやリーダーとしての心構えを学ぶことができた点でも、とても貴重な経験だったなと思っています。
常にプロジェクトの全体を見る余裕を持って、チームの様子を見て雰囲気づくりをしていくことがどれだけ大変か… 今回はとても実現できませんでしたが、社会人になって同じ立場になった際は、忘れないように心がけたいです。
感謝でいっぱい
こんな風に貴重な経験ができたのは、ひとえに周りの皆さんが支えてくださったおかげだなと思っています。
エンジニアの皆さんは、技術的な質問に丁寧に答えてくださったり、外部の方とのミーティングでは私の知識不足な部分をサポートしていただきましたし、
マーケティングの田中さんには、マーケティング的な指導だけでなく、ディレクター経験者としてたくさんのアドバイスをいただきました。
また、企画室の方々にもたくさん気にかけていただいて…
デザイナー業務でお世話になった宗像さんが、「広告以外にも自分ができることはないか」と画像制作に関して手伝ってくださったり、太田さんも、リリース前の動作確認を一緒に夜遅くまで残ってやってくださったりと、大変お世話になりました。
何もサービスを知らないインターン生がいきなりチームに参加しても、メンバーの一員として認めて積極的にサポートをしてくださったことは、どの会社でも当たり前ではないと思いますし、本当に有難いなと思っています。
代表からのコメント
ここで、代表の武井さんからコメントを頂いたので、掲載させていただきます!
海外展開施策へのジョイン、それからリリースまでお疲れさまでした。
塚田さんはこの春から社会人となるメンバーの中でもインターン歴が最も長く、その分だけいろんなことを吸収してくれて、最初のイベントを企画した頃と比べるととても頼もしいプレイヤーになってくれなというのが今の率直な感想です。
褒められるエピソードは多すぎて全部は書けないのですが(笑)
彼女の性質として印象に残っているのは、本人的な学び、気づき、「はっとさせられた」ことを本当によく覚えていて、そしてその後ちゃんとリアクションをとってくれるところです。
戦略企画室のメンバーとしてエンジニアにインタビューしたときのこと、あるいは僕や取締役の近藤から何か話を聞いて感じたことをミーティングの場で引用し自らの意見の根拠として補強したり、あるいはこのブログのように吹き出しであの時の言葉を入れてみたり、周りからの影響を自分の中でブレンドしてバランスを取っていくということが本当に上手い子なんだなと思っていました。
もちろんそれは進行中の施策に活かされ、スライドが良くなり、動き方が良くなり、会社の雰囲気が良くなっていく。その変化の連鎖を、少し離れたところから見守るのは一段の楽しみでした。大仕事となった GROWI.cloud 海外展開は事業年度のはじまりのタイミングで僕がチームに達成を厳命していたものでしたが、彼女がエンジンをかけてくれるまでこれほどのスピード感で達成できるとは社内の誰も想像していなかったのではないでしょうか。
ひとつ何かに体当たりでチャレンジし、それを乗り越える度に様々な面で成長の証を見せてくれる塚田さんには、僕としてもチャレンジのさせ甲斐がありましたし、また戦略企画室という組織としてもインターンの可能性と接し方のヒントをもらえたようなところもあります。こういった活動を育んでいけるという成功体験を、また次の世代のインターン生とのチャレンジに活かすべく、僕もがんばりたいです。
終わりに
今回は、「戦略企画室インターンの新たな挑戦」と題して、私の経験を記事にさせていただきました。
最初の一歩を踏み出すのにはとても勇気が入りましたが、今は、間違いなく挑戦してよかったと言えますし、もしあの時「これをやりたい」と社員さんに伝えることができていなかったら、きっと後悔していたと思います。
このブログでもお伝えしてきた通り、WESEEKは、任せてもらえる仕事の幅がとても広い会社です。
本人が少しでもやりたいと思ったことは、インターン生であっても何でもやらせてもらえる環境が整っています。学生でフィリピンに出張に行かせてもらえるなんて、まさしくその例ですよね。
今回の海外展開施策はもちろん、WESEEKで学んだ約2年間の経験を活かして、社会人も精進したいと思います。ここまで読んでいただき、ありがとうございました!
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