WESEEK開発合宿2023開催!後編

みなさんこんにちは、WESEEKの太田です。
さて、前回に引き続き、今回のブログのテーマは10月に開催されたWESEEK開発合宿について。

後半では、合宿の山場である成果発表会の様子を詳しくご紹介します!

https://weseek.co.jp/blog/8493/

合宿当日 後半戦

3日目

3日目の昼過ぎからはついに、合宿の成果発表会です!
ギリギリまで作業しているチームもあれば、2日目の夜には完全に開発を終わらせたというチームもあり、昨年に比べて発表会直前の進行状況には結構差がでたな〜という印象を受けました。

3日目朝に一番に集合し、話し合いをしていたAチーム

3日目朝に一番に集合し、話し合いをしていたAチーム

ギリギリまで作業中のEチーム

ギリギリまで作業中のEチーム

私の所属するEチームは本当に直前まで発表内容が固まらず…。ギリギリまで資料に掲載する動画を撮影・編集し、どうにか開始時間に滑り込むことができました。

ここからは各チームの開発内容を紹介していきます!

Cチーム

まず最初に発表されたのは、マーケティング推進室の中心となって活躍する田中さんが所属するCチーム。
開発テーマは「GROWI.cloud カスタマーサポート体制の再開発」そして「マーケ・セールスの成果向上のためのデータ集計」です。

田中さん自身が感じているGROWI.cloudのカスタマーサポート体制における課題を解消するべく、様々な場所に様々な形態で散らばってしまっている顧客情報を集約するサポートベースキャンプという新しいツールを開発されました。

Cチーム発表 (田中さん)

Cチーム発表 (田中さん)

残念ながら実際の画面はここではお見せできないのですが、サポートメンバーのリソースを大幅に削減できるのはもちろん、顧客に紐づく様々な情報を活用した分析もさらに便利になりそうだな〜と思いました。
利益向上という面では人件費削減のみなのでそこまでインパクトは強くなかったかもしれませんが、サポートメンバーの負担が軽くなると他の業務へのプラスな影響もありそうです。

サポートベースキャンプに関しては「技術的にはそこまで高度なものは利用していない」と技術面の発表をされた貝沢さんはおっしゃっていましたが、そもそも短い開発期間で複数のシステムの情報を一所に集めるというのは技術力がないとできないことです。そこをさらっと「高度ではない」と流してしまうあたりに真の強さを感じます。

本番環境へすでにデータ取り込み済み、そして利用マニュアルも作成済みとのことで、なんと明日からでも実際の業務で利用できる!という再現性・実現可能性が半端ないチームでした。

Cチーム発表(貝沢さん)

Cチーム発表(貝沢さん)

現在は、実際の業務でも利用を進めています。

Eチーム

続いては我々Eチーム。
EチームにはGROWI/GROWI.cloudのプロダクトオーナーである武井さんが所属していたのですが、なんとGROWI.cloudの根幹を揺るがす衝撃発言から発表は始まりました。

そうだ、月額固定制をやめよう

Eチーム発表(太田)

Eチーム発表(太田)

正確にはGROWI.cloudの全体の月額固定制をやめるわけではなく、ユーザー毎課金の新しい有料オプションを追加してはどうか?という提案です。
新たなオプションの例として、今回はなんと3つの機能を合宿期間内に開発しました。

GROWI内の文章をブログなどの外部コンテンツにスムーズに反映させることができるようになるGROWI CMS機能
GROWI内にあるマニュアルページを簡単に研修の教材にできるe-ラーニング機能
そしてGROWI内でAIによる文章作成支援が利用できるChat GPT機能です。

どの機能も、従来のGROWIの強みであるMarkdown形式で文章を書ける・ナレッジを貯められるという部分を活かしつつ、新たな付加価値を与えられるものなのではないかなと思います。

Eチーム発表(武井さん)

Eチーム発表(武井さん)

計算の基準に利用していたユーザー数のデータが間違っていたというミスはありつつも、各機能の導入数の想定やそこから導き出される売上増加がどれぐらいなのかなど、具体的な数字は多く発表できた方だったかなと思います。

オプション追加だけでは飽き足らず、最後には「株式会社GROWI.cloudを設立し人的コストの削減も可能なのではないか」という提案、そして「設立登記なら太田がすぐできます!やったことあります!」と畳み掛けてEチームの締めとしました。


ちなみに、念のため付け加えておきますと、GROWI.cloud の月額固定制をやめるつもりは今のところありません!
「情報共有をもっと身近に、もっと手軽に」というかつての GROWI.cloud のキャッチコピーの通り、なるべく安価かつユーザー数によらず定額で提供を続けたいという代表の思いは強いプロダクトですので、ユーザーの皆様はご安心いただければと思います。

Bチーム

続いては、1日目は完全にリモートでの参加だったBチームです。
今年社員として入社し、普段はゲーム開発に携わっている長瀬さんがプレゼンターを務めました。

Bチーム発表(長瀬さん)

Bチーム発表(長瀬さん)

Bチームはまず現在のGROWI.cloudの顧客層分析から始まり、その上でGROWI マニュアル機能 & アプリ化に取り組みました。

多くの方からの要望を受け最近GROWIに実装された閲覧限定ユーザー機能に目をつけ、この機能をより幅広いケースで、そしてより多くの業種の方に利用してもらえるようにすれば売上が向上するのではないか?という発想から生まれたテーマになります。

Bチーム発表(長瀬さん)

Bチーム発表(長瀬さん)

マニュアル作成は本部からPCで行い、各支店でGROWI閲覧専用のアプリをインストールしてマニュアルの閲覧や理解度チェック機能によるテストのみを行う、というような利用イメージになるようです。

このチームのもう一つの特徴は、メンバーの半分以上が今WESEEKでゲーム開発を行っているということ。
現在開発中のゲームの仕様を応用し、アプリ版に広告をつけてそこからの広告収入も含めた利益向上を見込んでいました。
これはさすがに他のチームにはない、Bチームならではの発想ですよね!


ちなみに、Bチームの隣の机で開発を進めていた私含むEチームメンバーは、漏れ聞こえるマニュアル機能に関する単語から「もしかしてe-ラーニング機能が大かぶりしているんじゃないか…」と気が気でなかったという裏話があります😭

Dチーム

そして続いてはDチーム。

ここにはデザイナーのフミーヤさん…いえ、ふみやさんが所属されているほか、社内のあらゆる工作物を作成してくださっている田村さんなど、どこかクリエイティブパワーが高めのチームになっております。

どこかで見たことがあるようなEチームのスライド

どこかで見たことがあるようなEチームのスライド

こちらのチームの切り口は先ほどのBチームと少し似ていて、現在のGROWI.cloudの顧客層のほとんどがエンジニアであること、しかし、日本の労働者の中でエンジニアの割合はわずかであることから、ターゲットのパイを広げるためのGROWIに興味のなかったユーザーに刺さる編集機能の強化をテーマとして掲げました。

具体的にはオフィス系のソフトとの連携、そして画像編集機能の実装です。
どちらの機能も、日々たくさんGROWIを利用しているWESEEK社員からしても欲しかった!待ってた!嬉しい!となる機能だったのではないでしょうか。

オフィス系のソフトとの連携は、URLを貼り付けるだけでWeb上に公開されているYouTube等のページプレビューを埋め込みできるようになったり、SharePointアカウントとの連携をすることでMicrosoft365のファイルを共有できるようになるとのことで、GROWI.cloudの活用シーンがさらに広がる機能だなと思いました。

画像編集機能

画像編集機能

画像編集機能は、今までのGROWIにはない全くの新しい機能なのにこんなにスムーズに動作するのか!とびっくり。
しかも「画像編集の履歴も残っています」という履歴画面を見せられて個人的にはダブルパンチを喰らいました。

Dチームは利益向上の面でも技術選定の面でも、発表スライド以外の参考資料もたくさん用意されていて、相当合宿に向けて事前に準備をしてこられたんだろうなあというのが伝わりました。

Aチーム

そして最後の発表はAチーム。こちらのチームには、マーケティング推進室のインターン生 細川くんと、デザイナーの押木さんが所属されています。
唯一エンジニアではないメンバーが2名いるチームでした。

Aチーム発表(細川くん)

Aチーム発表(細川くん)

GROWI は Markdown という記法を利用して文章を記載していくナレッジツールです。
この Markdown 記法はエンジニアの皆さんには馴染み深い・使いやすい記法ですが、その他の職種の方にはあまり認知度も高くありません。
(私もWESEEKに入るまでは全然知りませんでした。)

そこでAチームが着目したのは、GROWI.cloudの導入を検討している方からも時々伺うことがある、エンジニア以外にMarkdown利用が浸透しないのではないかという壁。
この壁をぶっ壊すべく、Markdownの利用方法について学ぶことができるアプリを開発しました!

Markdownの文法について講座形式で学べるMarkdownチュートリアル、MarkdownエディタでHTML変換した時にどのような表示になるのかをお試しすることができるMarkdown sandboxの2種類のデモが公開され、実際に試すことができました。
チュートリアルに登場する例文の中にはWESEEKメンバーに関する内輪ネタが入っていたりして、他のチームの人たちからも笑いとツッコミが多数。

Aチーム発表(爲我井さん)

Aチーム発表(爲我井さん)

このアプリを通じて、Markdownに苦手意識を感じている見込み客の懸念を減らすことができるのはもちろんですが、
今現在Markdownのチュートリアルができるサービスがそもそも少ないそうで、Markdown初心者の多くにこのアプリを使ってもらうことで、GROWI.cloudの認知を拡大→売上向上に繋げていきたいという考えもあるようです。

GROWI.cloudの導入を検討されている方だけではなく、「自分の組織に導入してみたけど、なかなかMarkdownの利用が根付かなくて困っている」「導入されたけどMarkdownの使い方がわからなくて困っている」という方への一種のカスタマーサポートにも繋がりそうで、総合的に顧客満足度が高まりそうなすごい良いサービス開発だな〜と思いました!

結果発表!

さて、全チームの発表が終わったところで投票と結果発表です。
実は今回、各評価軸ごとの賞と総合優勝の他に、代表の武井さん、取締役の近藤さんが選ぶ特別賞も新たに設けられていました。

そして今年は賞金もすごいんです!

部門賞&特別賞(合計5つ)それぞれを獲得するとチームごとに10万円、そして優勝チームにはなんと50万円・・・。
つまり、賞金総額を計算すると全体で100万円が贈られます!!!

特別賞の審査中・・・

特別賞の審査中・・・

発展性(利益増加)

まず、発展性(利益増加)で最も優れていたチームは・・・ Cチームでした!

実は別の評価軸の方が自信があった、むしろそっちの自信しかなかったというCチームの皆さん。驚きつつも、企画を担当された田中さんはうれしい〜〜と光を浴びて賞状を受け取っていました。

光を受けて輝く田中さん

光を受けて輝く田中さん

再現性(実現可能性)

続いて、再現性(実現可能性)で最も優れていたチームは・・・ なんと2連続Cチームでした!

確かに、明日からでもすぐ業務に利用できるという点で再現性はピカイチで強かったなあと思います。田中さんと同じように、今度は貝沢さんが光を浴びて賞状を受け取っていました。

光を受けて輝く貝沢さん

光を受けて輝く貝沢さん

新規性

続いて、新規性で最も優れていたチームは・・・ Eチームでした!

色々詰め込み過ぎてしまったので伝わっていたかちょっと心配だったのですが、ChatGPTをはじめ、今まで話し合いにも挙がっていなかったような新機能の実装という面で評価していただいたようです。

賞状を受け取る武井さん

賞状を受け取る武井さん

技術性

続いて、評価軸の最後、技術性で最も優れていたチームは・・・ Dチームでした!

デモの完成度はやっぱりどのチームも勝てなかったですし、実装して欲しいけどまだできてなかった〜という部分をついてきたのがうまかったなあと思います。
技術面の選定や挑戦も評価されての受賞なのかな!と思いました。

受賞に沸くDチームの皆様

受賞に沸くDチームの皆様

特別賞

総合優勝の発表の前に、代表の武井さんと取締役の近藤さんが選んだ特別賞の発表です。
特別賞に輝いたのは・・・ なんとEチームでした!

Eチームへの授与を最終決定した近藤さんによれば、ひとつは合宿中のわずかな時間で多くの機能を実装していた点への評価、そしてもうひとつは特にe-ラーニング機能について近藤さん自身も「こういう機能を作りたかった」という想いがあったようで、そのあたりを評価し授与に至ったということでした。

社員としては1番ニューカマーの井上さんが賞状を受け取り、なぜかベジータを憑依させた近藤さんから「カカロット、お前がナンバーワンだ!」とのお言葉をいただいたのでした。

左がベジータ(近藤さん)、右が井上さん

左がベジータ(近藤さん)、右が井上さん

総合優勝は!

そしてそして、最後、総合優勝の発表です!
見事総合優勝に輝いたのは・・・!

総合優勝おめでとうございます!!!

総合優勝おめでとうございます!!!

圧倒的な完成度と得票数で他の追随を許さなかった、Dチームでした!

Dチームの皆様には、優勝記念品として合宿のロゴがプリントされたアクリルブロック(盾)そして、GROWIのロゴがプリントされたオリジナルクッションがプレゼントされました!
奇しくも、グッズをデザインされた本人の元にグッズが帰ってくるという展開になったのでした。

Dチームの皆様

Dチームの皆様

全体を振り返って

武井さんから参加者のみなさんへ

参加したみなさん、今年もお疲れさまでした。

合宿前の準備に制限がなかった今年は、比較的準備を入念に行ったチームもあれば直前まで日々の業務に追われなかなか時間を投資できなかったチームもあったと思います。しかし始まってみればどのチームも初日の昼からパッと合宿へのスイッチが入ったのを肌で感じました。去年以上にどのチームもすぐ勢いに乗り、開発と発表両方への対策に頭を捻り、議論し、限りある時間で最大の成果を出すべく奮闘している姿が認められました。

合宿開始直前の KPT で僕が話したことを覚えている人はいるでしょうか。
「日常は全員で走るマラソンだが、合宿は少人数での短期決戦。違う戦い方違うマネジメントが求められる。」
実は、というほどのことでもないですが、僕は急造の5つのチームがそれほどうまくいくとは考えていませんでした。当然どのチームも波に乗るまで時間がかかるだろうし、戦い方には工夫が必要なんだということをまず認識させるのが重要だと考えたが故に先の発言をしたわけですが、蓋を開けてみれば今年に関しては杞憂だったようです。5つのチームはそれぞれ個性的でしたが、その中でも各プレイヤーの個性を活かそうと、それぞれが戦い方を考えより早い適応を目指す試みがそこかしこに見られました。

そしてもう一つ、みなさんには結果発表の場、あの時にそれぞれが抱いた気持ちを思い出していただきたい。
やりきった充実感、あるいは本気で悔しいと思う気持ち、いろんな感情の交錯があったかとは思います。全てがプラスの思い出ではないかもしれませんが、しかしそれらは道程にそれなりのクオリティと熱意があって初めて得られるものです。受託でも自社開発でも、瞬時に火を入れられるパワーとスピード、メンタリティは逆境を退け、なにより自らの自信になります。今年のあなたの経験がきっとあなた個人と、そして今後あなたが所属する組織の強さに変換されるであろうことを僕は確信していますし、それをあなたが手に入れられたことを誇りに思います。みなさん個々人の中で得られたであろうその感覚を大切にしてください。そしてまたそれをいい仲間達と共に再現できるよう、次の機会にベストを尽くしましょう。

合宿実行委員から

結果発表後のお疲れ様BBQ乾杯

結果発表後のお疲れ様BBQ乾杯

ということで、今年の合宿も無事に幕を下ろすことができました。

テーマ決めの段階で「去年よりも各チームの開発内容を考えるのがかなり難しくなりそうだなあ」と思っていたのですが、各チーム悩みつつものそれぞれの色が出たとても興味深い開発内容になっていたなと思います。

来年はまた今年と同じような形態で開催するかすらまだわかりませんが、開発合宿の最高を毎年更新していけるように…そう、攻めの姿勢を忘れずにね!!頑張っていければと思います。

3日間お疲れ様でした!

3日間お疲れ様でした!

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