戦略企画室から見たGROWI運営移管秘話

みなさんこんにちは、WESEEKの戦略企画室の太田です。

9月になり世間的には夏休みはもうおしまいですが、WESEEKの一部のインターン生はまだまだ夏休みを謳歌しているようですよ!
大学によってかなり夏休みの期間って違いますよね、うらやましい〜!

さて、少し季節を遡って7月1日より、WESEEKで開発・運営していたナレッジベース 「GROWI / GROWI.cloud」が、弊社の新規子会社であるGROWI, Inc.に運営移管されました!

私は普段業務としてGROWIに携わることは少ないのですが、運営移管ともなると企画室が関わる事務的な業務も多かったので、全体のスケジュール管理なども含めて携わらせていただいておりました。
ということで、今回は私目線でGROWI / GROWI.cloudの運営移管について、そしてGROWI, Inc.についてご紹介していきたいと思います!

運営移管の背景

GROWI / GROWI.cloud について

GROWI の利用イメージ

GROWI の利用イメージ

そもそもGROWIとは、Markdownによるwikiページ作成が可能なナレッジベースです。
誰でも自由に利用・そして開発に参加することができるOSS (オープンソースソフトウェア)ではありますが、WESEEKのエンジニアが中心に開発を行ってきました。

OSS版の GROWI を利用するにはサーバー運用などの専門的な知識が必要になってきます。
その知識がなくても、そして運用の手間を抑えてGROWIをより手軽に利用できるサービスがGROWI.cloudになります。

GROWI 公式サイト: https://growi.org
GROWI.cloud 公式サイト: https://growi.cloud

GROWI, Inc. について

そして今回運営が移管されたGROWI, Inc.(株式会社GROWI)は、運営移管のために新しく設立されたWESEEKの完全子会社です!

GROWI, Inc. コーポレートサイト:https://growi.co.jp/

GROWI, Inc. コーポレートロゴ

GROWI, Inc. コーポレートロゴ

WESEEKの代表でありGROWIプロダクトの創始者でもある武井さんが、新会社の方でも代表を務めています。本人から一言いただきました。

昨今ますます多くのユーザーさん、法人のお客様に GROWI をご愛顧いただき、この度新会社設立の運びとなりました。
 
開発メンバーや GROWI.cloud 運営の基本方針は WESEEK からそのまま踏襲し、GROWI 本体開発に関しては今後も僕自身がリードエンジニアとして牽引していきます。
集中投資による GROWI エコシステムの発展にご期待ください。
 
また体制を盤石にするため、今回 GROWI.cloud プロジェクトの立ち上げからこれまでずっと尽力してくれた WESEEK 創業時からのメンバーの今間を CTO ポジションに就けました。
 
みなさんに一言お願いします。

この度、GROWI, Inc. の CTO に就任いたしました今間です。
 
武井の紹介にありました通り、GROWI.cloud の立ち上げよりシステム全体の設計~運用と、サポートなど全般的に従事してきました。
その経験を活かしつつ、より一層 GROWI.cloud/GROWI を利用者の方々に使いやすいものに、安定したプラットフォームとして維持できるように取り組んでまいりたいと思います。
 
よろしくお願いします。

運営移管への思い

GROWI は2017年頃から、そしてGROWI.cloudは2019年からβ版、2020年から正式版のサービス提供を開始し、多くの会社・団体の方にご利用いただいております。

GROWI が OSS ということもあり、当初はエンジニアやシステム部門の方を中心にご愛顧いただいておりましたが、GROWI.cloudのサービス開始以降はより多彩な業種の方にご利用いただく機会が増えました。

様々な角度からのご意見を伺う中で、より一層今後 GROWI の開発・運営に力を注いでいきたい!という思いが高まり、その決意表明も込めての子会社設立・運営移管を進めることになったそうです!

運営移管で必要だったこと

「運営移管を進めよう」という話が初めて社内に出たのは、実は今年の4月頭でした。
そこから必要な作業を取りまとめ、私が4月末に算出した最速の運営移管日は7月1日。たった2ヶ月しか運営移管までの猶予がありませんでした。
もちろん、社内にサービスやプロダクトの運営移管を経験したことがあるメンバーはおらず、何から始めるべきなのか、何が大変なのかすら不透明な状況からのスタートです。

・・・が、ここからがWESEEKの底力発揮!!!
規模が小さい会社だからこそできる爆速スピードで、さまざまな作業を進めていきました。

お客様への連絡

まず最初に進めたのは、もちろんGROWIやGROWI.cloudを利用してくださっているお客様への連絡です。

運営移管で何がいつ変わるのか。お客様に対応していただくことはあるのか。
運営が別会社になるということで、契約書の再締結が必要なお客様もいらっしゃいます。

マーケティング推進室と連携し、既存のお客様はもちろんのこと、商談中のお客様についても今後の導入がスムーズに進むように連絡をとっていきました。

プロダクトページの更新

続いて取り組んだのは、すでに公開されているプロダクトページの内容更新作業でした。

利用規約の更新はもちろん、導入事例インタビューなど、意外なページにWESEEKの名前が含まれていたり、文章以外にもお問い合わせフォームの設定変更が必要だったりと、運営を続ける上で必須の事項がたくさんありました。

また、運営移管に合わせてGROWI / GROWI.cloudのロゴをリニューアル!
大きく変わってないように見えるかもしれませんが、コーポレートロゴの雰囲気とも合わせて角度や丸みなど細かい部分までこだわってリデザインされたものになります。

GROWIの新ロゴ

GROWIの新ロゴ

GROWI.cloudの新ロゴ

GROWI.cloudの新ロゴ

コーポレートページの作成

プロダクトのページとは違い、1からの作業となったのがGROWI, Inc.のコーポレートページです。
GROWI, Inc.に在籍することになるメンバーを中心に、コーポレートページの掲載内容や、外部に伝えたい会社やプロダクトのミッション等について改めて話し合われました。

今まで「プロダクトのミッション」がなかったというわけではなく、WESEEKで開発・運営されていた時代にも、チーム内で大切にしてきた GROWI/GROWI.cloud の方針や、WESEEKの会社全体の文化として当たり前にやってきたことはもちろんあります。

我々が今まで大切にしてきたことを、今回「プロダクトの名前を冠する会社設立」というタイミングに合わせて、改めて行動指針として明文化し発信していく必要がありました。


掲載内容が決まった後、プロジェクト関係なく社内で協力者を募り。今回はインターン生有志によってサイトのコーディング作業が行われました!
7月1日に向けてだいぶ短い期間ではありましたが、入社してまだまもないインターン生も手を挙げて参加してくださって非常にありがたかったです。

GROWI, Inc. コーポレートサイト

GROWI, Inc. コーポレートサイト

他にも考慮事項がたくさん

他にも、インフラ系の設定変更、著作権の権利移管、各種会社名の変更など、普段サービスを運営しているだけでは絶対に経験しないようなことが運営移管の道中にはたくさん待ち構えていました。

ぼかしていますがガントチャートの一部

ぼかしていますがガントチャートの一部

こちらが、4月末から7月まで運用していた、移管に関する作業のガントチャートです!項目が多い!
運営移管目標の見通しを立てた張本人ではあるものの、果たして本当にこのスケジュールで作業を完遂することができるのか、毎日胃がキリキリしていました。

4月末には考慮できていなかった事項も多く、どんどん項目が追加されていきましたが、それでもなんとか目標の7月1日に最低限の移管作業を終えることができました。
GROWI 開発メンバーをはじめ、WESEEKの皆様のご協力あってのことだなと思います!ありがとうございます!

変わったことと変わらないこと

GROWI, Inc.の新しい名刺

GROWI, Inc.の新しい名刺

7月の運営移管を通じて変わったことももちろんありますが、基本的なプロダクトの運営方針や開発メンバーに変わりはありません!
最新のGROWIバージョン7の安定化や新機能など、むしろ今まで以上に力を入れて開発を進めております。

今後もぜひGROWI と GROWI.cloudをご愛顧、そして注目していただけると嬉しいです!