【2023】weLpackコンペ~インサイドストーリー編~

こんにちは!戦略企画室の宗像です!

今回のブログは前回に引き続き、昨年度から企画されていたWESEEKに新たに導入される福利厚生「weLpack」に関する特集です!
企画室がなぜこのようなコンペを行うことにしたのか、そして、weLpackをつくるにあたっての企画室の想いを少しお話していこうと思います。

このブログを読んで少しでも我々企画室が思っていることが伝われば嬉しいです。

今回のweLpackのコンペについて

WESEEKでは、既に「おやつバー」や「仮想通貨WSD」といった福利厚生があったのですが、「家賃補助などの福利厚生を充実させてほしい」といった声があがっていたので、2022年の冬から企画室で福利厚生を充実させる企画がスタート!

そこで、企画室が考案したのが、数ある福利厚生メニューの中から社員一人一人が好きな福利厚生メニューを選んでカスタマイズできる「weLpack」になります。

weLpackを考え始めたきっかけや、どのような制度なのかについては、誕生!福利厚生版webpackとは?というブログにて、詳しく説明しているのでぜひご覧ください。

社員の皆さんが好きなメニューを選べるようにするということは、weLpackには数多くの福利厚生メニューが必要になります。
そこで、社員の皆さんに「自分達が利用したい!」と思う福利厚生メニューを考え全員の前でプレゼンをしていただき、プレゼンによってより多くの人の賛同を得られたメニューは、weLpackの選択肢の一つとして選べるようにするためのコンペを開催しました。

weLpackのコンぺの結果発表については、前回のブログで詳しくご紹介しておりますので是非ご覧ください!
weLpackコンぺ~当日編~

weLpackコンペに隠された想い

コンペ開催のきっかけ

weLpackで選べる福利厚生メニューは、選んでもらう楽しさなどを感じてもらいたく最終的には15個をつくることを目標とし、最初は企画室メンバーであれがいいかなこれがいいかなと考える日々が始まりました。

一通り案を出してみたものの、

この15個のメニューが本当に従業員から歓迎されるかどうかは分からないなぁ・・・

という不安がありました。

特に代表の武井さんは、

現時点で出た福利厚生のメニューは、企画室かつインターン生の目線で考えたもの。本当に社員のためメニューになっているのだろうか・・・

という想いを抱いていました。

社員の気持ちは社員しか分からない、ということで、メニューを企画室側だけで決めるのではなく、社員ひとり一人がアイデアを出し合って福利厚生メニューを考えてもらうことに。

とはいっても15個全部のメニューを社員の意見で決めるのではなく、モデルとなる3つのメニューを企画室で考え、残りの12個のメニューを社員がアイデアを出し合ってつくっていこうという方針に切り替わりました。
「皆で作り上げる福利厚生制度」がコンセプトです!

そして、従業員参加型の制度設計を行った理由としてはもう一つありました。
それは、社員の方に「会社の制度を考える側の苦難を知ってほしい」ということ。

これは、企画室側のわがままではあるのですが、社員一人一人が福利厚生制度ができるまでの道のりを体感することで、制度を作り上げる時に考慮しなくてはいけない部分がどこなのかを理解し、当事者意識を持つことができるのではないかと考えたからです。

ただ、ここである問題に直面。
社員の方から福利厚生のアイデアを貰うだけでは、採用するアイデアを最終的に決めるのが企画室などの経営側になってしまい、本当に社員のみなさんの意見が反映されたといえないのでは?と疑問に思った企画室。

そこで、どのようなアイデアを採用するかを皆さんが決めれる方法はないかと頭を悩ませた結果・・・

例えば、審査はオープンな場でおこなえるようにイベント化すれば皆で決められるかも!

と思ったので、ポジティブな意味で意見をぶつけ合って良いものをつくるためにもコンぺを開催するのが良いのではないかとひらめきました!

これには、会社の決まりを経営サイドや企画側で全て決めるのではなく、社員のアイデアや制度改革に対するバイタリティを反映させたいというWESEEKの想いが込められています。

今回のweLpackコンペでは、社員内で3つのチームを結成し、各チーム10個ずつ「自分達が利用したい!」と思う福利厚生メニューを考え、全員の前でプレゼンをしていただくという流れを取ることになりました。

ただアイデアを出してもらうだけではない!

社員の皆さんにも、ただアイデアを出してもらうだけではありません。

単に「こういうメニューがほしい!」という要望だけでは、社員が理想とする内容と最終的に施行される福利厚生のメニューに乖離が起きてしまう可能性があります。

例えば、社員の方から「IT技術の資格試験の受験代を補助するメニューがほしい!」という要望だけを貰ったとしても、補助する額はいくらにするのかなどは企画室や経営側が考えることになります。もしそこで、企画室が決めた予算が、従業員の本来望んでいた予算とかけ離れていた場合、社員の方にとってはいまいち腑に落ちない話であるとなるかもしれません。

なので、社員の方が納得いくようなメニューをつくるためには、

社員自らメニューを詳細な部分まで設計していただくことがいいのではないか

と企画室は考えました。

そこで、社員の皆さんには「こういう制度がほしい」という要望だけでなくメニューの予算であったり、どのようなフローで使うのか、なぜそのようなメニューが必要だと思うのかといったメニューの詳細までを考えてもらうことになりました。


そして、社員の皆さんにはメニューを考える上でもう一つ大事なことをお願いしていました。

それは、メニューを直接利用したメンバーだけでなく、巡り巡ってWESEEKメンバー皆にメリットがあるような、また、会社の未来に良い影響を与えるような効果が含まれているようにアイデアを考えていただく、ということ。

なぜ、このようなことを考えるのか?
それは、WESEEKの福利厚生では「福利厚生があることでWESEEKの魅力が上がったりなど、WESEEKの未来像を良い方向に繋げていけるかどうか」を大事にしているからです。

この考え方は、既にあるWESEEKの福利厚生である「おやつバー」「仮想通貨WSD」でも取り入れられています。

きっかけ作りのおかし

おやつバーとは、これは営業日であれば誰でも自由におやつが食べられる夢のようなバーのこと。

おやつバーに関しては、過去のブログやInstagramの投稿で紹介しているので、是非以下のリンクからご覧ください。

おやつバー

おやつバーは、WESEEKメンバーが業務で疲れた時やお腹が空いた時に、お菓子を食べてもらうことで元気になってもらう、という効果がメンバー個人に還元されます。

これはおやつバーを利用した個人だけが得られる効果ですが、会社にとっても良い効果があります。

というのも、お菓子休憩を促すことで集中力を保ったり、おやつバーの周りに人が集まることで交流を生むから。これは、会社にとって社員のモチベーションの維持や生産性の向上、社内コミュニケーションの活性化という効果をもたらします。

特に、社内コミュニケーションの活性化は、社員同士で意見の言いやすい雰囲気になることで社員にとって会社が居心地のいい場所となるなど、良い方向に繋がっていくものになっています。

交換するだけじゃないWSD

同じく福利厚生の一環としてあるWSDも会社にとって良いものを生み出しています。WSDとは、WESEEK DOLLERの略で、仮想通貨として運用を行っているWESEEKの社内通貨です。

WSDでは、社内イベント等に参加したりすることで獲得したWSDを、技術書やWESEEKのオリジナルグッズなどに交換することができます。

※WSDに関しては、WESEEK DOLLORという過去のブログで紹介しているので、是非ご覧ください。

特に技術書は、会社の本棚に置かれる技術書をリクエストでき、最初に読める権利を獲得できるという特典がついています。

これは、ただ本をリクエストした人が知りたい情報を手に手に入れられるだけではなく、その本を他の人も読むことで会社全体の技術力向上に繋がっていく、という会社への良い効果がもたらされるようになっています。

WSDで交換された本の一部

WSDで交換された本の一部

WESEEKメンバーがどのような商品を交換しているのか、と気になった方は是非こちらのブログをご覧ください!
社内通貨のリニューアルから1年運用してみて

既にWESEEKにある福利厚生の「おやつバー」と「WSD」を例にみると、WESEEKの未来像が良くなるとは、つまり、福利厚生によって会社と社員一人一人との関係が長く繋がっていけるようになっていくことです。
そして、それは社員の方だけではなく、会社と社員のご家族ともいい関係を築いていけるようにしていきたい。
この想いをWESEEKの福利厚生では実現していきたいと思っています。

アイデアの出し方

このように、社員の皆さんにはアイデアを出していただく時に考慮しなくてはいけない観点が多いです。
そこで、企画室側から「どのようにアイデアを考えればいいのか」を段階的にミッションとして示し、挑んでもらうことにしました!

ミッションは全部で3つあり、どのようにアイデアを出して、どういうふうにアイデアの詳細を考えればいいのかを段階的に示しています。

  • ミッション① アイデアの内容とタイトルを考えて10個でたらクリア
    まずは、大まかなメニューの内容とタイトルを考えて、10個のメニューを提案出来たらクリアとなります。
  • ミッション② 10個のアイデアの予算、なぜこのメニューが必要なのかという理由、メニューがもたらす効果などの詳細な情報を、テンプレートに当てはめてまとめられたらクリア!
    そして、ミッション①で提案していただいたアイデアの予算やメニューがもたらす効果、なぜそのメニューが必要だと思ったのかなどを詰めて貰います。
  • ミッション③ 発表するアイデアを1つ決めて、プレゼンの準備ができたらクリア!
    最後に、ミッション②までで考えた10個のアイデアの中から最も採用してほしいというメニューを一つだけ選び、プレゼンの準備をしてもらうという内容になっています。

このように、ミッションを段階的にクリアしていくことで自然とアイデア出しと、コンペまでの準備ができているようになっています。

ただアイデアを出すだけではなく、WESEEKの福利厚生をどういうものにしてきたいかということを真剣に考えてもらいたい、という企画室の想いがありこのような工夫を行いました。

全員で決めるメニュー

アイデアを出すミッションに挑んでいただきながら、最終的には各チームアイデアを1つだけプレゼンしていただきますが、各チームがプレゼンしていただ後には、アルバイト、業務委託、インターン生、社員の皆さん全員で投票を行い、優勝案を一つ決めるというルールを制定しました。

一般的に福利厚生は社員だけが利用できるため、アルバイト、業務委託、インターン生の方が投票できることに驚くかもしれません。

福利厚生は社員だけが利用できたとしても、WESEEKという会社はインターン生、業務委託、アルバイトの方がいてこそ成り立っています。
さらに、特にインターン生にとってはコンぺに参加できることで、WESEEKの「皆で会社をつくっていく」という会社の良いところを体感し、WESEEKの社員になる魅力を感じてもらいたい、という想いが含まれています。


コンペで優勝に選ばれたチームの案は、どんなアイデアでも必ず実現するという特典がつくのですが、weLpackで用意する福利厚生制度は全部で 15個。
「12個の福利厚生メニューを社員の皆さんの意見で作ろうとしているのに一つだけしか採用しないの?」と思う方もいらっしゃるかもしれません。

12個全てを社員の皆さんの審査で決めてしまうと、人気順になってしまう可能性があり、費用が高すぎるメニューばかりになってしまったり、若者だけが有利になるメニューになってしまったりと、メニューに偏りがでてしまう可能性が高いため、苦渋の決断で1つだけ社員皆さんの審査で決めたものにしようとなりました。

なので、残りの11個のメニューは、各チームごとにミッションで出してもらった数多くのアイデアの中から企画室が厳選し、最終的なメニューの内訳としては、以下のような配分になるようにしました。

コンペをやることによって決まるweLpackの福利厚生の内訳

社員の方の声をうかがいつつ、企画室の考えも取り入れるバランスが難しかったです。

ユニークなアイデアはここから!

ここまでの話は当日編のブログでは語られなかった部分です。
当日の発表の様子からもわかる通り、実は社員の皆さんには福利厚生メニューのかなり細かい決まりまで考えていただきました。

例えば、当日編でも紹介したCチームの技術系サービス利用料補助というメニューには、社員の皆さんが一生懸命考えたアイデアが詰まっています。

このメニューは、ただサービス代が補助されるだけでなく、利用したい技術系サービスとそのサービスをどのように利用するのかというコースを選ぶことで、特典が変わるという仕組みがあります。

利用したい技術系サービスとそのサービスをどのように利用するのかというコースのラインナップ

このユニークなコースのアイデアは、メニューを直接利用したメンバーだけでなく、巡り巡ってWESEEKメンバー皆にメリットがあるような、また、会社の未来に良い影響を与えるような効果を生むものになっています。

具体的にこのような良い効果を会社に与えられるのではないかと考えたそうです。

  1. WESEEK内部のオフィスを休日に解放して自主的に集まって技術の勉強をする「もくもく会」などが活発になる可能性がある
  2. この福利厚生メニューで開発されたサービスをブログなどで紹介することで、社外にユニークな福利厚生をアピールし、認知度が上がる可能性がある

※もくもく会については、もくもく会、開催中!という過去のブログにて詳しく説明しているので、是非ご覧ください。

具体例としてCチームのアイデアをピックアップしましたが、他のチームのアイデアでも、会社に良い効果を与えられるユニークなアイデアをプラスアルファで考えてもらっています。

社員の皆さんのアイデアが、自分には思いつかなかないアイデアばかりでワクワクしました!

weLpackの企画を通して

今回のブログでは、weLpack~当日編~では語られなかったコンペを行う意味や、この企画に対する戦略企画室の想いを少しお話してきましたが、少しでも戦略企画室のweLpackに対する想いは伝わったでしょうか?

weLpackに対する想い

福利厚生を導入したいと思ったら、世の中には魅力的な福利厚生サービスが溢れていて、それらを導入することもできます。
ですが、今回この福利厚生を企画する上で大事にしたかったのは、会社側が福利厚生を用意するのではなく「従業員自ら福利厚生をつくることで各々が納得できるものをつくる」ということです。

会社は社員も一緒につくっていけるものだと思っているので、社員の方には「制度や事業は誰かが決めるから自分には関係ない」といった意識ではなく、「制度なども自分たちでつくっていけるものだ」という意識に少しずつでも変わっていってほしく、一緒に歩み寄ってつくっていけるんだということを伝えたかったです。

そして、WESEEKの福利厚生によって、色んな相乗効果がうまれてほしいという想いもあります。
先ほど説明したWSDには、社員・インターン生に感謝のメッセージを添えてWSDを贈ることができるサンクスWSDという制度があります。サンクスWSDのように、「ありがとう」と感謝を伝えられれるだけでも嬉しい気持ちになり、感謝を伝えてくれた方に仕事で恩返しがしたくなる気持ちになります。

このように、福利厚生が社員さんにとって頑張ろうと思えるものになり、結果的にWESEEKと従業員との関係が繋がっていけるようなものになっていってほしいと強く思います。

想いを形にするには・・・

ですがこのような想いを形にするには、とても長い長い道のりがありました。

特に今回自分が企画している福利厚生というのは会社の経費に関わることなので、会社の経営に大きく影響を与えるものになります。なので、実際に企画をする上で、経営側と従業員の立場に立って考えなければならないことが山ほどあり、経営経験がない自分にとってはスムーズに進められないことが多々。

苦労もありましたがそれ以上に、企画を通して学んだこともあります。
代表の武井さんなどに何度もFBをいただいて、経営の立場にいるからこそこういう視点も必要なのかと学ぶことが多かったです。色んな考えをもった社員がいるからこそ、多角的な視点に立って考える、ということを企画する上で大事にするようになりました。
一つのアイデアが浮かんだとしても、それを行った時に起こりうるリスクや感情面を予想し、リスクがあれば代案を考えるなどを行うことに。

紆余曲折がありがならやっとweLpackが形になってきたのは、2022年の8月頃。
そこから同時並行に、コンペの企画もスタートすることに。コンペの準備もいくつもの問題にぶち当たりながら準備を進めてきましたが、コンペに協力して下さった皆さんのおかげで、無事福利厚生メニューを考えることができました。

コンペが終了しweLpack制作第一弾が終了したところで、代表の武井さんからこんな言葉をいただきました。

代表の武井さんから

宗像さん、weLpack の開発お疲れさまでした。

主導してくれた宗像さんは学生であり、そして戦略企画室のインターン生ですが、そういった立場ながらWESEEK従業員のための制度を考え、当初は及び腰であった代表の僕から予算を勝ち取り、信念と責任を持ってこの企画に挑戦してくれたことを誇らしく思います。

このブログは対外向けに発信されているものですが、今回の内容は現WESEEK社員、そして今後WESEEKに入ってくれる人に是非読んでほしいなと思いながら草稿にフィードバックを重ねました。

戦略企画室の活動は地味ですが影響力があります。
今回の weLpack のような制度導入の裏では「戦略企画室のミッションとは」「戦略企画室の使命はなにか」ということを僕は口酸っぱく言っていて、その度に戦略企画室メンバーは大きな苦悩とたくさんの苦労に直面するわけですが、日常では組織外の従業員からはその表面(オモテメン)しか見えないわけで…そういった部分も社内のみんなに伝えたいがなかなか伝えられないといった課題もここ1年では何度も感じたことです。

しかしこのブログエントリーの本文中に出てきた「会社は社員も一緒につくっていけるものだと思っている」という宗像さんの言葉は紛れもなく彼女自身のもので、この言葉をインターン生がブログに書いてくれるということに感慨深いものがあります。
数年かけて、戦略企画室がベースをより高く保ち、また次のステージへ向かって更に成長しつつある実感があります。

2022年中は従業員数が20名を越え、僕と距離があるメンバーもいるし、比較的短期で辞めてしまう若手もいました。その中でも、WESEEK は未だに「一緒に作っていく土台」を有していることを改めて伝えたいです。
そしてその環境を保つために全力で活動する戦略企画室という組織があることも是非覚えておいてください。

最後に

このようなありがたいお言葉をいただけて胸がいっぱいです。

武井さんもおっしゃっていましたが、このブログに書いていることは現WESEEK社員の方にも伝えられいなかったことになので、戦略企画室の想いが伝わるように長い時間をかけてこのブログを執筆してきました。
現WESEEK社員の方、そうではない方でもWESEEK戦略企画室はこのような想いを持っているということが伝われば嬉しいです。

さて、weLpackはコンペによって福利厚生メニューのアイデアをたくさんもらったのですが、本格的に運用していくためにはもう少し考えていかなければならないことがあります・・・。

完成に向けてもうひと頑張っていきますので、どのようなメニューがweLpackにあるのかお伝えするブログを是非楽しみにしていてください!

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