みなさんこんにちは、WESEEKの太田です。
気がつけば2024年も残りわずか。この間まで半袖を着ていた気もしますが(社内にはまだ時々半袖の方も・・・)、今年もあっという間ですね。
来年から社会人になる方は、内定式に参加したり、年明けに向けて卒業論文の執筆が本格化したりして、学生生活が終わる実感がどんどん湧いてきた頃ではないでしょうか。
また、下の学年の皆さんの中にも、就活がそろそろ本格的に始まりそうで準備に追われている方もいらっしゃるかもしれません。
弊社でも先日、インターン生に向けた就職に関する情報をまとめて提供する場として「入社説明会」を実施しました。
WESEEKでは、一般的な企業のように外部からの応募を受け付けた新卒採用は行なっていませんが、インターン経由での新卒・既卒採用を実施しています。
・・・が、実はこうして複数人に向けた入社説明会を公式に開催したのは、今回は会社設立史上初めてだったのです!
ということで、今回のブログではWESEEKの入社説明会開催までのいきさつなどをご紹介していこうと思います。
Contents
入社説明会開催のきっかけ
今までは、インターン生からの「入社したい!」という意思表示があれば、もしくは社員側が強く「入社してほしい!」と思うインターン生がいればその都度社員化のフローに則って面談を進める・・・という形をとっていました。
入社時に他の企業の内定を持っているインターン生も受け入れていることもあり、新卒採用についてあまり強く会社側からアプローチをかけることはそこまでなかったのですが、
今年の春にジョインしたインターン生も働き始めてもうすぐ半年を迎える中、(例年ももちろんそうですが)特に今年入社したインターン生は優秀な方が多く、社員から「ぜひWESEEKに入社してほしい」と声が上がるインターン生が何名も出てきました!
エンジニアの就活・内定が提示される時期は、他の職種と比較しても年々より早期化しています。
その中で、インターン生の就職先の候補としてWESEEKを選んでもらうには、そもそもWESEEKのことを知ってもらう活動が足りていないのではないか?という反省もありました。
もっと会社側からインターン生に向けて新卒採用に関する積極的なアプローチをしていかなければ、せっかく入社してほしい人材がいても間に合わない!と今更ながら気づき、まずは入社説明会を実施しよう、とHR部を中心に計画が始まったのでした。
説明する内容の選定
と言っても、HR部のメンバーが入社説明会に参加したのはだいぶ昔の話。入社説明会に参加したことがない、というメンバーさえいる状況です。
とりあえず、一般的な入社説明会でどんなことを説明しているのか、どんなことをアピールするべきなのか?のリサーチからスタートしました。
まずは会社の概要を説明するような部分から考えていったのですが、よく考えると、入社説明会でよく紹介される内容の中には、仕事内容や沿革などWESEEKでインターンをしていればわかる内容もたくさんあります。
もちろん伝えたいことはたくさんあったので、最初はかなり分厚い内容になってしまったのですが、「知ってるな〜」と思いながら話を聞くのも億劫かと思ったので、省略できる内容はガンガン削っていきました。
よくある「発表者の自己紹介」を調子に乗ってたくさん書いてしまい、当日は流石に削りました
その分増やしたのは、「インターンから社員になると変わること」の説明です。
数年前までは、プラスの意味で「WESEEKではインターンから社員になってもあんまり変わらないよ」とよく聞くことがありました。
確かに、日々の開発業務などについてはインターンも社員もそこまで差はないのですが、
私含めインターン生から社員になった人たちからは、「なんかぬるっと社員になってしまって不安、社員になった実感がない」という感想や、「何も変わらないなと思っていたら、急に知らない社員の仕事が降ってきた」という感想もちらほら聞かれていました。
社員ならではのオフィスのインフラ整備やインターン生への教育機会の増加、チームマネジメントなど。
「インターンから社員になっても変わることはない」なんてことは実はなく、普段インターンとして過ごしているだけではあまり意識できない業務や、義務は確実に増えていきます。
実務の他にも、働き方・お客様に関する考え方など、インターンから社員化されるにあたり新たに心構えを持って欲しい項目もあるので、環境が変わらないからこそ「インターンから社員になると変わること」はしっかりと伝えていかなくてはいけません。
会社説明会として省略できる部分よりも増やさなくてはいけない部分の方が多く、基本的な説明だけでかなりボリュームのある内容になってしまいました・・・。
ありがたかったWESEEKハンドブック
今回入社説明会の内容をまとめる上で、一昨年〜昨年にかけて執筆し社外に向けて公開していた「WESEEKハンドブック」が非常に役に立ちました。
https://handbook.weseek.co.jp/
こちらは、元々は新入社員研修で参照する資料を想定して作成されたもので、社内の制度やWESEEKの社員に心がけてほしいことなどが説明されています。
社外に向けても公開することで、WESEEKについてより気軽に知ってもらえるきっかけとなることを目指しています。
執筆時の裏話などはこちら↓
【代表が語る】WESEEKハンドブックつくりました
新入社員研修で説明するべき内容と、今回インターン生に向けて説明したい内容に重なる部分もあったので結構引用させていただきました。
社外に向けて公開できる情報に限られていることもあり入社説明会の全ての内容を網羅できているわけではありませんが、気になる方はぜひご覧ください。
将来の姿をイメージするには?
さて、入社説明会でよく説明される内容の中には、会社自体の説明の他に、実際にそこで働く先輩社員の紹介があったりします。
1日のスケジュールや入社後の仕事内容についてなど、入社後の働き方やキャリアについてより具体的にイメージできる項目です。
WESEEK社員の1日のスケジュールは一緒に働いているから説明せずともおおよそインターン生もわかるとして、キャリアについては説明が難しいなあと思っていました。
実はWESEEKでは一般的な企業にあるような部長・課長などの役職は設定されておらず、昇進試験のようなものもありません。年2度の査定と評価制度は十分に整備されていますが、いわゆる360度評価に近い部分もあり、査定を経験していないインターン生からすると「自分がどのようにWESEEKでエンジニアとして成長していけるのか?」はなかなかイメージしづらいようでした。
新卒採用ターゲットのZ世代はキャリアへの意識が一般的に高い傾向にあります。彼らが入社を検討する際にはやはりWESEEKに対してもキャリアップに対する現実的なところはどうなの?という疑問を持つはずで、我々HR部もその疑問に答えなければいけません。
ステップアップチャレンジ
そこで、WESEEK 社員に対して用意されているのが「ステップアップチャレンジ」です。
これは、社員個々人に与えられるキャリアアップの機会であり、
- 仕事を通して新しいことに挑戦する
- 現在のWESEEKにないスキル・技術・文化を新規開拓する
- 新しい技術を習得しスキルに成長する
というような場面のことを指します。代表の武井さんはこれに一言あるようなので話を聞いてきました。
以前この「ステップアップチャレンジ」でのチャレンジ内容はなんでもいいわけじゃない、と伺ったことがあるのですがあれはどういうことですか?
僕が思う「キャリアアップ」というのは「プロとしてどうか」ということであって、ガラパゴス化されたイチ組織内のテストの点数にはあまり意味がないと思っている。
まあタイトルが付くこともそれはそれでめでたいことなんだろうけれど、真のキャリアアップって、その人自身が「業界のプロとしてキャリアップの材料になった」と確信できて初めて手に入ると思うんだよね。
他者からの評価だけにとらわれるのではなくて、自分の中の自信や実感も大事ってことですか?
そう。だって外で通用するためには自分の口でそれを語れないといけないから。昇進させてくれた上司がいなくなったから僕のキャリアを讃えてくれる人はいません、ではいけない。
なので、難易度だったり自主性だったりいろんな要素があるけれど、チャレンジする人にはそういったところをちゃんとおさえた取り組みにしてねということを要求したい。
そして同時にチームは挑戦する同僚をバックアップし応援しなければならない。
とのこと。社員自身が自分のチャレンジしてきたこと、これからチャレンジしていきたいことについて語れることが大切なんですね。
ということで、今回の入社説明会では、新卒採用(インターン生から社員になった)で入社した社員と、中途採用で入社した社員一人づつに、自分のこれまでのステップアップチャレンジについて直接インターン生に語ってもらうことになりました。
今後も入社説明会だけではなく、さまざまな機会でステップアップチャレンジについて社員がインターン生に語れるようになれば!と思っています。
当日の様子
入社説明会はより多くのインターン生が参加できるよう2回に分けて開催し、合わせて15名ほどのインターン生に参加してくれました。
ステップアップチャレンジの紹介では、エンジニアの蛸井くんと田村さんが登壇し、
新卒代表の蛸井くんは、稼働時間が増えたことで本格的に取り組めるようになった「マルチプロジェクトへの挑戦」がステップアップチャレンジだったと振り返ってくれました。
メインのプロジェクトの他に、今まで全く触れてこなかったゲーム開発の分野や、若手メインのプロジェクトに携わることで、幅広い分野の技術に触れることができたそうです!
入社して6年目となる田村さんは、「チームマネジメント業務」がステップアップチャレンジになったようです。
そもそもチームのマネジメントってどんなことをやるのか?という説明から始まり、マネジメントを通して説明力、相談の大切さなどを学んだとお話しいただきました。
チームマネジメントは新卒で入社してすぐに経験できることではないかもしれませんが、将来に向けて仕事内容が少し具体的に見えるようになったのではないかと思います。
これまでのチャレンジだけではなく、発表の最後にはお二人が今後挑戦したいステップアップチャレンジについても言及がありました!
発表後にはインターン生からたくさん質問が飛んでいました。
入社説明会の最後にはWESEEK代表の武井さんから、インターン生に向けてメッセージをいただきました。
来年WESEEKが創立20周年を迎えるというタイミングで、特に「WESEEKの今後の展望について」は日々の業務の中で聞く機会がないテーマなので貴重だったのではないでしょうか。
初めての入社説明会を終えて
インターン生からの反応
参加してくださったインターン生の何名かに説明会の感想を聞いてみたところ、好意的な感想もありつつ、
「もっと早い時期に開催しないと他社との比較検討が難しい」というごもっともな意見や、
「初任給についてもっと説明してほしい」というご意見などをいただきました。
初任給についてはすぐに追加資料を作成して展開したのですが、時期については来年度以降の課題です。
反省と今後に向けて
今回初めて新卒採用向けの入社説明会を開催してみて、普段から「会社の魅力」や「この会社だからこそできること」を言語化しておくことの重要性を感じました。
企業規模や取り組むことができる案件の規模など、我々が大企業にどうしても勝てない部分はもちろんたくさんあります。
でも、就活生全員に刺さらないとしても、WESEEKだからこそ実現できるワークライフバランスや技術力の高め方が理想と合うという人は少なからずいるのではないか?と思うのです。
実は2回目の入社説明会の後、インターン生から社員に向けて「ぶっちゃけWESEEKで働いてて嫌なことはありますか?」という質問があり、どんな回答が出てくるのかドキドキしていたのですが、
その場にいた社員から出てきた回答は、なんと「特に嫌なことは思いつかない」!でした。
言語化は難しそうですが、働く社員が実際に感じているWESEEKの良さで伝えきれていない部分もまだまだありそうだな、と思ったので、もっと効果的に伝えていきたいなと思いました。
そして今はまだ社内のインターン経験者のみを対象とした入社説明会ですが、今後規模が大きくなれば本格的に新卒採用をスタートする可能性も0ではありません!
途中でWESEEKハンドブックについて少し触れましたが、よく考えると今回作成した入社説明会の資料こそ、今後のためにもハンドブックとして積極的に外部に公開していくべきなのかもしれません。
まだ出来立てほやほやとも言える入社説明会資料なので、今後も内容のアップデートを続けていこうと思います!
WESEEKでのインターンを検討してくださっている方へ!
今回のブログではインターン採用からのもちろん最初から入社が前提のインターン募集ではありません。
内定がある方や就職についてまだ考え中という方でもお気軽にご応募ください。
もし、WESEEKでインターンをしてみてこの環境が自分に合っているなーと感じたら、ぜひインターンだけではなくその先の新卒入社も意識してみていただけるととても嬉しいです!