https://demo.growi.org (opens new window) から試用可能です。
GROWI は多数の Markdown ドキュメントを階層構造で管理しチームで共有できるツールですが、対称的に1ページの Markdown ドキュメントをチームで編集することに特に長けているツール、それが HackMD です。
公式ドキュメントにある説明には、
CodiMD lets you create real-time collaborative markdown notes on all platforms. Inspired by Hackpad, with more focus on speed and flexibility, ...
とあり、リアルタイムコラボレーション、つまり同時多人数編集に力点を置いたシステムとなっています。
その HackMD の Communication Edition を独立したフリーソフトウェアとして再定義し、改名したものが CodiMD となっています。
「チームで管理するドキュメントを、編集もチームで同時に行いたい」
当然のニーズですが、Google ドキュメントや Confluence でお馴染みの機能を GROWI は今まで備えておらず、編集が衝突した際は先に保存した方が勝つという論理しかありませんでした。
自前で HackMD を建てているユーザーも、まずは複数人でドキュメントを完成させ、それを GROWI にコピーして保存するという手順を踏む形で併用していましたが、例えば後日の再編集時に再び多人数で編集したい場合などはわざわざドキュメントを HackMD に移す必要がありました。
GROWI v3.2.0 では外部に建てた HackMD (あるいは growi-docker-compose (opens new window) で同プロジェクト内に建てた HackMD サービス) と連携し、GROWI システムからシームレスに同時多人数編集を行う事ができるようになりました。
また、後日の再編集時にも簡単に HackMD で編集を開始したり、副次的要素として HackMD に元々備わっている Gist からのインポートや Dropbox へのエクスポート機能を利用することもできるようになりました。
同時多人数編集というニーズを早期に満たすため、今回はビルトインのエディタに当該機能を搭載するという道を避け、HackMD を呼び出して利用する形を取りました。結果的には自前で実装するよりもかなりの工数を節約して目的の機能を実装することができたと考えています。
これが最終系かどうかはまだ決めておらず、今後の使い勝手やユーザーのみなさんの反応を見て当該機能のブラッシュアップやビルトインエディタへの機能移植等を検討していきたいと思います。
AGPL ライセンス の元 HackMD (CodiMD) を提供してくださっている HackMD 開発チームのみなさまに感謝いたします。
益々発展しユーザーのみなさまの声を糧に育っていく GROWI を、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。